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学習ポイントから見る曲集活用法 〜「ヤマハグレード」のために〜

エレクトーンの楽譜は、ヒット曲、スタンダード曲からクラシック曲まで、さまざまなタイプのものがあります。せっかく弾くなら、基礎的なテクニックやアレンジが学べる曲集を弾いて、楽しくレベルアップしませんか。しかも、練習した曲でそのままヤマハグレードが受験できれば一石二鳥!今回は、指導経験の豊富なお二人の先生に話をお伺いしました。

先生のご紹介

川島千加子(かわしま・ちかこ)先生

千葉県在住。幼いころからピアノに親しみ、大学在学中にエレクトーンと出会う。ヤマハ音楽教育システム講師として活躍。現在は退任し、各地で子どもたちの音楽性を伸ばす指導法の講座などで活躍。最近ではjetの新テキストの制作に携わる。「今までの経験がひとつも無駄にならないものだと感じています」

滝山真理子(たきやま・まりこ)先生

ヤマハ音楽教育システム講師。ヤマハミュージックリテイリング高崎店所属。幼児科から大人まで幅広く指導。「エレクトーンジュニア」テキスト制作にも携わる。エレクトーン研修スタッフとして後進の若手講師の指導にもあたっている。

ヤマハグレードとは

ヤマハ音楽能力検定制度(ヤマハグレード)は、音楽を指導する人や学ぶ人が、自分の力を確かめながら、総合的な音楽力を身につけ、楽しみながら創造的で豊かな音楽表現に取り組むことを目指して、制定されています。詳細・受験要綱は「ヤマハグレード」サイトをご覧ください。

「ヤマハグレード」サイトはこちら

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ヤマハ音楽能力検定制度(ヤマハグレード)は、音楽を指導する人や学ぶ人が、自分の力を確かめながら、総合的な音楽力を身につけ、楽しみながら創造的で豊かな音楽表現に取り組むことを目指して、制定されています。詳細・受験要綱は「ヤマハグレード」サイトをご覧ください。

Aコース課題曲集一覧はこちら
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▸ 川島千加子先生 × 滝山真理子先生

大切なアレンジ要素が自然に学べて、勉強の幅が広がります。

滝山: このシリーズとってもいいですね。
川島: とてもよく考えて作られていますよね。たとえば、『新こどものエレクトーン・レパートリー』10級、9級などは、ベースの導入が丁寧にカリキュラミングされていますよね。他の級でも、それぞれのレベルでカデンツ(終止形)の和音が弾けていれば、+αの力で無理なく弾けるように作られていて、様々な学習要素が自然に学べるようになっています。
滝山: 選曲も工夫されていますね。『新こどものエレクトーン・レパートリー』シリーズは、お馴染みの童謡から、ディズニー映画、スタジオジブリの人気曲まで、子どもが弾いてみたいと興味を持つ選曲になっています。
川島: 『新エレクトーン・レパートリー』の方は、エレクトーンをやっていたら、世代を超えて是非知っておきたい曲ばかり。様々なジャンルやリズムが網羅されていて、このシリーズを学習することで、ポピュラーの定番曲をひと通り演奏することができますね。
滝山: それに、それぞれの級で学ぶべき要素がきちんと入っていますね。カウンター・メロディーやベースライン、転調など…。1曲1曲が短めでコンパクトなのもいいですね。素晴らしいアレンジャーの方々によって、アレンジの基本がしっかり伝わってきますよね。そうかと思えば、意外性のある響きや音色もあり、「エレクトーンのアレンジというのはこういうことだよね」という、エレクトーンアレンジの妙が味わえます。1曲弾いてみると、「他はどんな曲だろう?」と興味がわいてきて、思わず全曲弾いてみたくなるほどです。
川島: 上級の方が即興を学ぶ際にも大いに参考になるわね。
滝山: 参考になることといえば、巻末にあるレジストチャート!自分でレジストを作ることもできるし、チャートを見ると楽器編成が把握できるので、私自身も勉強になりました。
川島: ハーモニーやリズムなど、ちょっとチャレンジかなと思うところもありますが、幅広く力のつく曲集だと思います。課題曲だからという理由で弾くだけでなく、学ぶ要素も多い副教材的なレパートリー集として使っていくのに最適ですね。

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『エレクトーン・ブルクミュラー』には、エレクトーンでのクラシック演奏表現の基礎が詰まっています。

▶︎ 川島千加子先生

全曲を弾いてみて、こんなに良心に溢れたすぐれた曲集があっただろうかと、心うたれました。生徒だけでなく、指導者も是非弾いてみるべき1冊です。
『ブルクミュラー』は、元々小さな子どもが手を広げて様々なテクニックをつけていくためのピアノ練習曲です。
それをエレクトーンで弾くことで、各曲のタイトルの情景があざやかに浮かびあがり、上質な映像の中に入り込むようです。渡辺睦樹さんのオーケストレーションが本当にすばらしい。一つ一つの音が厳選されていて、あのサイズの曲の中で、くり返されるフレーズを少しずつ音色のニュアンスを加えて、またたく間に盛り上げていく。驚くほどの音の世界が広がるのです。

エレクトーンならではのテクニックも十分学ぶことができます。例えば、持続音で弾くときには、鍵盤から指を放した時に音が切れてしまうので、ピアノで弾くときとは違う、独自の指づかいやタッチも必要です。本書には、全てに細かく丁寧に指づかいが書かれていて、表現を学ぶ上で大変勉強になります。ひとつひとつの“指づかい”に意味があるのです。さらに、3段になった時の和音のとり方、それぞれの楽器の配置、ベースを弾くときの足の運び方、レジストチェンジなど、短い曲でこれほどたくさんの事が手厚く学べる本はありませんでした。例えば、コンクールなどの出場曲として大曲のスコアをアレンジすることがありますが、そういった生徒さんにも、『エレクトーン・ブルクミュラー』は、クラシックの基礎的なことを学ぶのにピッタリです。

付属の渡辺さん演奏のCDも素晴らしいです。ブルクミュラーが聴いたら何と言うか!

■エレクトーン・レッスン・ライブラリー 8~6級 エレクトーン・ブルクミュラー25の練習曲(CD付)(表紙写真:右)

ベースの様々な奏法が楽しく身につく、コンパクトなエチュード 『エレクトーン・ベース奏法』と、
応用編のカッコいいレパートリー 『スタイリッシュ・ベース』

▶︎ 滝山真理子先生

16~24小説程度の短いエチュード、全26曲から成る『エレクトーン・ベース奏法』、そのエチュードのフレーズを使ってアレンジした曲を楽しめるレパートリー集が『スタイリッシュ・ベース』シリーズです。是非、両方併せて使いたいですね。

『エレクトーン・ベース奏法』は、まさしく“ベースが楽しく学べる画期的なエチュード集”。入門・初級から上級まで網羅されていて、どのレベルでもいつからでも、楽しく学んでベースが上達すること間違いないです。1曲1曲がとても短くて、それでいて必要な要素が凝縮されている、しかもサウンドがとてもカッコ良くて、弾いて楽しい曲ばかり。1冊持っていたら、どんな方法でも何年も使える万能曲集。

使い方もいろいろ考えられます。例えば、曲を弾いていて苦手なベース部分があった時、『エレクトーン・ベース奏法』から近い要素のエチュードで楽しく練習して、レパートリーに戻る、といったカンフル剤のような使い方もできます。また、毎回の練習やレッスンで、カデンツやスケールと併せて、『エレクトーン・ベース奏法』のなかから1曲ずつコツコツやっていく、という使い方もできます。短いエチュードなのでレッスンの中でも扱いやすいです。

姿勢について詳しく解説されているのも嬉しいですね。エレクトーンを演奏するときには姿勢がとても大事です。写真付きの座り方の解説もあるし、1曲1曲の「演奏上のポイント」にも、姿勢について気をつけることが具体的に書かれています。初心者の方はもちろん最初が肝心ですが、中上級の方でも、自分では正しいと思っていても意外と癖が付いていることがあります。『エレクトーン・ベース奏法』で再確認してみることをおすすめします。

別売りのデータは、参考演奏付なのも良いところです。ベース部分の音を抜いてマイナスワンで弾いてみることが多いと思いますが、是非、ベースの演奏データに重ねて弾いてみてください。ベースを弾くタイミングや離すタイミングがちょっとでも違うと、自分ですごくよくわかります。とてもいい練習になりますよ。


『スタイリッシュ・ベース』は全5タイトルありますが、各レベルで、『エレクトーン・ベース奏法』のフレーズを使ってアレンジした応用編曲集で、是非、併せて弾きたいシリーズです。お馴染みの曲が楽しくアレンジされていますね。特に、中級レベルで憧れの両足ベースが弾けるようになる『STAGEA 7~6級 Vol.80 スタイリッシュ・ベース~ハロー!両足ベース~』 は魅力的です。もしかしたらちょっと難しいかもしれませんが、少し頑張ればとてもカッコいい両足ベースが弾けるはずです。是非チャレンジしてみてください。

(※) 『エレクトーン・ベース奏法』収載曲はグレード受験曲対象外となります。

ジャズのエッセンスやスタンダード曲を中級レベルで体験。ひと工夫で上級の方にも。
『ジャズ・フレイバー』

▶︎ 川島千加子先生

『ジャズ・フレイバー』は、「ジャズを弾いてみたいけど難しそう」という方にお勧めのシリーズです。曲は短めなのに、ジャズのフレイバーはビシッときいたアレンジ。テンションのつかみ方や、独自のリズムやノリなどが楽しみながら学べます。選曲も、「これは知っていたほうがいいよね」というスタンダード曲ばかりで、曲を知ることもできますね。

さらに上級の方がかっこいい即興演奏をしたいというときにもこのシリーズはおすすめです。「一流のアレンジャーによる、やさしいのにカッコよくきこえるアレンジのアイディア」がギッシリなのです。
・レジストやリズムを参考にしてみる。
・イントロやエンディング、ベースやバッキングのパターンなどを他の曲や即興で応用してみる。
・自然なメロディフェイクの方法やアドリブの流れを知る。
・自分でアドリブを考えて差し替えて弾いてみる。
など、中級のスタンダード曲集だからこそ様々な使い方ができますね。

特にポピュラー音楽を学びたい皆さんには、是非、全曲弾いていただきたいシリーズです。

(※) 『エレクトーン・ベース奏法』収載曲はグレード受験曲対象外となります。