卒業生たちの活躍
ジュニアオリジナルコンサート(JOC)の卒業生の多くは、会社員、医者、看護師、教員、裁判官など様々な方面で活躍しながら、音楽を生涯の趣味として楽しんでいます。一方、JOCをきっかけに、創作・演奏活動に専念する道を選んだ卒業生たちもいます。そのジャンルは、「音楽を特定の枠にはめない」というJOCの基本理念を反映して、実に多岐にわたっています。
Asakawa Tomoyuki/朝川 朋之

作編曲家・ハーピスト。
JOCの第1回海外公演(1974年西ドイツ)の他、メキシコ公演(同年)、アメリカ公演(1975年)に参加。東京芸術大学音楽学部付属高校を経て、同大学音楽学部作曲科及び、別科オルガン専修を首席卒業。在学中より数多くの映画、TVドラマ、CM等の音楽を手がける。代表作としての映画「絆」「あ・うん」、NHK朝の連続テレビ小説「心はいつもラムネ色」「純ちゃんの応援歌」、アニメーション「ジャングル大帝」「ファイブスター物語」などがある。またNHK全国学校コンクール中学校の部課題曲も作曲する等、小中学用教材、幼児教育をはじめ、胎教やヒーリングの為の音楽も手掛けている。日本アカデミー賞優秀音楽賞を2度、アジア太平洋映画祭最優秀音楽賞、日本アニメ大賞音楽部門最優秀賞をそれぞれ受賞。作編曲家としてはもとより、ハーピスト、ピアニスト、オリガニストとして、スタジオ録音を中心にあらゆるメディアへ出演しており、ジャンルを問わない柔軟な音楽センスで様々なニーズに応え、幅広くアコースティックサウンドを提供し続けている。
Uehara Ayako/上原 彩子

ピアニスト
3歳児のコースからヤマハ音楽教室に、1990年よりヤマハマスタークラスに在籍。
第3回エトリンゲン国際青少年ピアノコンクールA部門第1位を始め多くのコンクールで入賞を果たす。02年6月には、第12回チャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門において、女性としてまた、日本人として史上初めての第一位を獲得。
これまでに国内外にて演奏活動を行い、04年12月にはデュトワ指揮NHK交響楽団と共演し、04年度ベスト・ソリストに選ばれた。CDは日本人ピアニストとして初めて、EMIクラシックスと契約し、チャイコフスキーの作品を収めた「グランド・ソナタ」、フリューベック・デ・ブルゴス指揮のロンドン交響楽団との共演によるチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番、プロコフィエフのソナタ第7番などを収めた「プロコフィエフ作品集」がワールドワイドでリリースされている。
Uehara Hiromi/上原 ひろみ

1979年静岡県浜松市生まれ。
6歳よりピアノを始め、同時にヤマハ音楽教室で作曲を学ぶ。国内外の「ユニセフチャリティコンサート」「ジュニアオリジナルコンサート」等に多数出演。17歳の時にチック・コリアと共演し、絶賛される。1999年ボストンのバークリー音楽院に入学。在学中にジャズの名門テラーク・レーベルと契約。2003年にアルバム「Another Mind」で世界デビューし、欧米でのライブ活動をスタート。同年5月にバークリー音楽院を首席で卒業。2004年春にはセカンドアルバム「Brain」をリリースし、アメリカの「サラウンド・ミュージック・アワード<ニュースター賞>」を受賞。2007年には新たにギターを加えたプロジェクトとして「HIROMI’S SONICBLOOM」を結成し、アルバム「Time Control」を発売。世界最大のフェスティバル英「グラストンベリー・フェスティバル」に出演するなど、全米・ヨーロッパ・中東などの各国でのツアーを行った。
2008年1月、チックコリアとのアルバム「DUET」を発売し日本武道館公演を行う。同年5月には新作「ビヨンド・スタンダード」を発売。いま最も注目を集めるジャズピアニストとしてグローバルな活躍を続けている。
Oshima Michiru/大島 ミチル

作曲家、編曲家。長崎県長崎市出身。
尚美学園大学音楽表現学科音楽メディアコース客員教授。
国立音楽大学作曲科卒業。在学中から作、編曲家としての活動を始め、映画音楽、CM音楽、TV番組音楽、アニメーション音楽、施設音楽など様々な分野で活躍。在学中に、交響曲「御誦」(オラショ)を発表、その後もNHKスペシャル「生命~40億年はるかな旅」などの大規模な番組を手がける。映画「椿三十郎」「眉山」「北の零年」「明日の記憶」他、テレビドラマ「ごくせん」「ショムニ」、NHK朝の連続テレビ小説「あすか」「純情きらり」等、ヒット作品も多く手がけている。日本アカデミー賞では第21回、第24回、第26回、第27回、第29回、第30回で優秀音楽賞を、さらに第31回では「眉山」にて最優秀音楽賞を受賞。2005年マックスファクタービューティー スピリット賞受賞、ジャクソンホール映画祭(アメリカ)ベスト映画作曲賞受賞。他にも2006年「鋼の錬金術師」がアニメーション・オブ・ザ・イヤー音楽賞受賞。また、吉永小百合さんの原爆の朗読詩「第二楽章」の音楽も手がけ、各地で朗読会に参加するなど幅広い活動をしている。
Kasori Yasuyuki/加曽利 康之

エレクトーンプレイヤー。秋田県出身。青山学院大学卒。
JOCで活躍後、大学在学中からTVやCFの音楽制作などに数多く携わり、またラジオ番組でパーソナリティをつとめるなど多方面にて活躍。結成20周年を迎えたキーボードユニットFUNKY FOXの活動でも知られ、現在まで6枚のアルバムをリリース。
近年では宮本亜門ミュージカルや「ワールドゲームス2001」「国体式典テーマ曲」など、イベント・式典等の音楽制作及び演奏活動の場が増えてきており、作曲家・演奏家としてますます活躍が期待されている、トップエレクトーンプレイヤーである。
Shionoya Satoru/塩谷 哲

ピアニスト/作・編曲家/プロデューサー。1966年6月8日/東京生まれ
東京芸術大学音楽学部作曲科中退。1986年~1996年オルケスタ・デ・ラ・ルスのピアニストとして活動。世界各地での実績が認められ、93年国連平和賞受賞、95年米グラミー賞にノミネートされる。この時期にティト・プエンテ、セリア・クルース、サンタナほか数多くのミュージシャンとの共演の機会を得る。93年よりソロ活動を始め、現在まで10枚のオリジナルアルバムをリリース。ソロピアノ・ライブの他、自身の『SALT BAND』『塩谷哲トリオ』や、佐藤竹善=SING LIKE TALKINGとの『SALT&SUGER』、世界的ジャズピアニスト小曽根真との共演など、国内外でその活動が高い評価を得る。一方、J-popのフィールドでの活動も多く、これまでに作品を提供したアーティストには、吉田美奈子、露崎春女、岩崎宏美らが、編曲では、平井賢、矢井田瞳、Misia、SING LIKE TALKINGらがいる。またライヴ・コンサートでは、前述のアーティストに加え、パキート・デリベラ、渡辺貞夫、坂田明、古澤巌、松たか子、コブクロ、絢香ほか様々なジャンルの音楽家と共演している。更に近年ではモーツァルトのピアノ協奏曲などのクラシック演奏、05年愛・地球博にてビッグバンドを率いたステージを演出するなど、活動のジャンル・形態は多岐に渡る。
Suzuki Hironao/鈴木 弘尚

3歳よりヤマハ音楽教室に学び、ヤマハマスタークラスを経て、イモラ国際ピアノアカデミー卒業。在学中から、東京、パリ、ミラノ、ロンドンなど、各地で演奏。第14回園田高弘賞ピアノコンクール第1位。第52回ブゾーニ国際コンクール入賞。第12回チャイコフスキー国際コンクールにて特別賞。第5回浜松国際ピアノコンクール第5位。彩の国さいたま芸術劇場における「ピアニスト100」シリーズなど国内外でリサイタルを展開するほか、大阪シンフォニカー、東京交響楽団、読売日本交響楽団などと共演。
ハーモニーレーベルより2枚のCDをリリース。NHK BShi「クラシック倶楽部」、NHK BS「ぴあのピア」、NHK-FM「名曲リサイタル」などに出演。
現在、東京音楽大学ならびにヤマハマスタークラス講師。
Takeshima Satoshi/竹島 悟史

打楽器奏者。1976年神奈川県生まれ。
幼少の頃より、ヤマハ音楽教室にて作曲、ピアノ、エレクトーンを学ぶ。「ジュニアオリジナルコンサート(JOC)」活動を通じ、国内外を問わず数多くの公演に参加。JOC卒業作品となる「望郷」がきっかけとなり、打楽器への道を歩み始める。東京芸術大学音楽学部器楽科打楽器専攻入学。翌年、第13回日本管打楽器コンクール打楽器部門第2位受賞。クラシック音楽の打楽器奏者として最前線で活躍しつつ、スタイルやジャンルを超えた独自の活動を展開。また、ピアニスト、作編曲家としての顔も持ち合わせる。それぞれの音楽活動に真摯な姿勢を示し、沸々とした体温のある音の数々は、多くの人の心を潤し続けている。様々なシーンで信頼を受け、今後の活動に大きな注目を集めている新世代気鋭の“音楽家”である。現在、NHK交響楽団打楽器奏者。Percussion Unit「UNZARI」、室内オーケストラ「ARCUS」、なぎさプラスゾリスデンのメンバー。2006年より、リサイタルシリーズ「竹島悟史 Sound garden」を始動。
Hirabe Yayoi/平部 やよい

作・編曲家、エレクトーンプレイヤー
国立音楽大学准教授、音楽院講師、日本作曲家協議会会員、全日本電子楽器教育研究会実行委員。
東京都出身。桐朋学園大学音楽学部作曲科卒業。エレクトーングレード1級取得。1975年、第12回インターナショナルエレクトーングランプリコンクールにてグランプリ受賞。1981年、第1回インターナショナルオリジナルコンサートにて特別優秀賞受賞。1980年冬季オリンピックでのスケート演技曲、2002年・2005年NHKラジオ「新基礎英語」テーマ曲をはじめ、TV、映画、ミュージカル、オペラ等幅広いジャンルにおいて音楽制作と演奏を担当。海外でのコンサートは11カ国42都市に及ぶ。1994年、オリジナル作品を収録したCD「彩響」を発表。1989年より隔年にて、リサイタル「Chamber Tone」をサントリーホールブルーローズ(小ホール)にて開催。エレクトーンならではの独奏曲及び他の楽器とのコラボレーションを追求した、ジャンルを越えたオリジナル作品を数多く発表している。2008年秋には、同年3月に開催された第10回記念公演までに発表された作品の集大成となるCDを発売予定。
Matsui Keiko/松居 慶子

作曲家、ジャズピアニスト。東京都出身。
1987年、自主制作アルバム「水滴」が全米発売され、以後ビルボード誌やラジオチャートで上位を占める。全米を中心として、年間60本に及ぶコンサート活動を続ける中、全米骨髄ドナープログラムや、乳がん撲滅キャンペーン等にも、音楽活動を通して貢献する。2001年、ボブ・ジェームスとの日米での「4 hand Piano」ツアーを行う。アルバム「ディープ・ブルー」は全米ビルボード誌のコンテンポラリー・ジャズ・チャートで1位を獲得。2003年、国連世界食糧計画(WFP)のアフリカ飢餓撲滅運動に「ワイルド・フラワー」を支援曲として提供し、キャンペーンツアーを行う。2004年、日米交流の増進に顕著な功績があったとされ、日米交流150周年記念「外務大臣表彰」を受ける。2006年、敦賀短期大学客員教授就任。2007年、松居慶子の初のセルフ・プロデュース・アルバム「MOYO~ハート・アンド・ソウル」をリリース。近年では、アメリカ、日本のみならず、南アフリカ、フィンランド、トルコ、アラブ首長国連邦、ロシア、東ヨーロッパなど、世界各国で精力的に演奏活動を行っている。
Miura Yurie/三浦 友理枝

ピアニスト
3歳よりヤマハ音楽教室に入会、1993年よりヤマハマスタークラスに在籍。
01年英国王立音楽院に入学、クリストファー・エルトン氏に師事。05年7月同音学院大学課程を首席で卒業。07年9月同音楽院・修士課程を修了。
95年第3回ゲッティンゲン国際ショパンコンクール第2カテゴリーで第1位受賞。これを機にドイツなどでコンサート活動を開始。2000年第14回ショパン国際ピアノコンクールでのディプロマ賞他受賞多数。02年ロンドン、04年にはウィーンデビューを果たす。
これまで、サル・コルトー、カタルーニャ音楽堂、サントリーホール、東京オペラシティなどでのリサイタルの他、東京フィル、読売日響、日本フィル、東京シティフィル、シンフォニア・ヴァルソヴィア、ロンドン・ソロイスツ室内響など国内外の主要オーケストラと多数共演。05年、エイベックス・クラシックスより「印象」でCDデビュー。07年にはセカンドアルバム「エチュード」をリリース。
Muramatsu Takatsugu/村松 崇継

プロデューサー、ピアニスト。1978年静岡県出身。
5歳よりヤマハ音楽教室に通う。国立音楽大学作曲学科卒。高校在学中にピアノソロアルバム『窓』でデビュー。2001年には映画『狗神』、2003年には『突入せよ浅間山荘事件』の音楽を手掛け、2004年にはNHK連続テレビ小説『天花』の音楽を担当する。その後も、2005年に映画『自由戀愛』、2006年にNHK土曜ドラマ『氷壁』、2007年に映画「夕凪の街桜の国」「オリヲン座からの招待状」「魍魎の匣」、2008年にはNHK土曜ドラマ『監査法人』、映画『クライマーズ・ハイ』など数多くの音楽を担当している。映画・ドラマ以外にも、劇団四季『Song&dance』の編曲、ブロードウェーミュージカル日本公演『キャバレー』の編曲、長崎ハウステンボス『Hanabi in ハウステンボス』の作曲、浜名湖花博浜松産業館e-raの音楽担当。ロンドン在住のボーイソプラノユニットのリベラ『彼方の光』が世界同時リリースされるなど、内田奈織、上松美香、高嶋ちさこ、高木綾子、神谷百子など数多くのアーティストに楽曲を提供しプロデューサー、ピアニストとしても活躍。2006年度「浜松市文化ゆかりの芸術顕彰」受賞。
Mochizuki Misato/望月 京

1969年東京に生まれる。4歳よりヤマハ音楽教室で学び、国内外のジュニアオリジナルコンサートなどに出演。東京藝術大学大学院作曲専攻修了後、パリ国立高等音楽院作曲科に学び、98年同科第3過程(博士課程)を修了。2000年同アナリーゼ科修了。96年~97年IRCAM (フランス国立音響/音楽の探求と調整研究所)研究員。北村昭、尾高惇忠、間宮芳生、ポール・メファノ、エマニュエル・ヌネス、ブライアン・ファーニホゥ、トリスタン・ミュライユの各氏に師事。1995年第64回日本音楽コンクール作曲部門第1位及び安田賞、1998年シュティペンディエン賞(ダルムシュタット)、1999年ユネスコ国際作曲家会議推薦曲(パリ)、2000年第10回芥川作曲賞、2002年アルス・ムジカ音楽祭聴衆賞(ブリュッセル)、2003年第53回芸術選奨文部科学大臣新人賞、第13回出光音楽賞、2005年第53回尾高賞、2008年ユネスコ国際作曲家会議最優秀賞などを受賞。繊細さとダイナミズム、多彩な音色やバランス感覚に優れたユニークな作風が各地で注目を集め、94年以降、パリの秋音楽祭、ザルツブルグ音楽祭、ウィーン・モデルン音楽祭、ベルリン・ムジークビエンナーレ、サイトウ・キネン・フェスティバル(松本)、武生国際音楽祭など、日欧の数多くの主要音楽祭等で作品が初演/再演される。現在、明治学院大学准教授。
Watanabe Mutsuki/渡辺 睦樹

エレクトーンプレイヤー。愛知県出身。
名古屋大学在学中に「インターナショナルエレクトーンフェスティバル’88」で最優秀賞を受賞。1995年、東京室内歌劇場公演<戦後50年記念>オペラ『ヒロシマのオルフェ』(指揮:若杉弘、作曲: 芥川也寸志) にて演奏を担当、エレクトーン版のオペラとして話題を呼ぶ。1995~1998年の3年間、ハンブルク・コンセルヴァトリウム、ハンブルク音楽大学に留学後、全国7都市での帰国リサイタルを開催。2000年6月には電子オルガン界から初めて東京オペラシティリサイタルシリーズ「B→C(ビー・トゥー・シー)」に出演。2007年5月、ビクターエンタテインメントより4枚目のアルバム『イースの伝説』をリリース。確かな音楽性に支えられた演奏表現力、豊かな感性による作品解釈は、クラシック界においても常に高い評価を得ており、名実ともにエレクトーン界でのクラシック演奏第一人者として活躍中である。
