ヤマハ音楽教室でグループレッスンを受講している子どもたちに着目した研究論文「An Investigation into the Relationship Between Onset Age of Musical Lessons and Levels of Sociability in Childhood」が「Frontiers in Psychology」に掲載されました

2018年11月21日 研究発表

「An Investigation into the Relationship Between Onset Age of Musical Lessons and Levels of Sociability in Childhood(子どもの音楽レッスンの開始年齢と、その後の社交性との関係についての調査)」が、2018年10月29日に心理学系の国際学術誌「Frontiers in Psychology」に掲載されました (Kawase, S., Ogawa, J., Obata, S., Hirano, T., Frontiers in Psychology, 2018)。

<日本語要約>

タイトル:子どもの音楽レッスンの開始年齢と、その後の社交性との関係についての調査

概要:音楽のグループレッスンを受けた子どもの、その後の社交性の関係を検討した。ヤマハ音楽教室でグループレッスンを受けている4-5歳および6-7歳の子どもの社交性と、レッスン開始時期について分析した。その結果、以下のことが示唆された。(1)6-7歳の子どもでは共感性に差がみられた。1歳からレッスンを受けていた子どもの共感性が、4-5歳から始めた子どもよりも高かった。(2) 4-5歳の子どもでもコミュニケーションに関するスコアに差がみられた。1歳からレッスンを始めた子どものスコアが、それより後に始めた子どもよりも高かった。(3)6-7歳になってからレッスンを始めた子どもの外向性と共感性も高かった。以上から、非常に早期のグループレッスンは、その後の子どもの社交性と関係していることが示された。

<論文情報>

Kawase, S., Ogawa, J., Obata, S., Hirano, T. (2018). An Investigation into the Relationship Between Onset Age of Musical Lessons and Levels of Sociability in Childhood. Frontiers in Psychology doi: 10.3389/fpsyg.2018.02244
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpsyg.2018.02244/full