世代によりスタイルは異なっても、音楽には高い関心と意識 ―音楽ライフスタイルや楽器演奏に関する意識調査からー

07年06月

  思い出の曲は20歳の頃に聴いた曲
憧れの楽器は男女ともピアノ

 

財団法人ヤマハ音楽振興会 ヤマハ音楽研究所では、成人の音楽ライフスタイルと楽器演奏に関する意識調査結果を発表しました。今回の調査は20代から60代以上の男女計2,000名を対象に、主に団塊世代の意識の特徴を探ることを主眼にしたものです。


調査データからは、団塊世代が前後の世代と比較して際立っているという傾向は見られませんでしたが、全体の世代間では様々な違いが見られ、時代と共に変化する成人の音楽ライフスタイルの変化が窺えました。また、世代が異なっても音楽への関心や意識は高く、音楽が生活の中で重要なファクターになっていることが推測される結果が得られました。


ヤマハ音楽研究所では、この他にも「高齢者の音感に関する研究」を継続して行っており、こうした調査や研究結果をもとに、今後の団塊世代や高齢者を含めた成人の音楽学習とその導入についての可能性を探っています。

今回の調査では、音楽の楽しみ方、音楽的嗜好、楽器演奏の経験、音楽学習に関する意識、音楽感覚テスト、楽器演奏への興味等について調査分析をいたしました。
詳細な調査報告書については下記サイトをご覧ください。 
 
http://www.yamaha-mf.or.jp/onken/theme/theme8.html

調査結果からの特徴概略

■楽器演奏の経験・関心は世代より男女で違い


『演奏できる楽器はありますか?』との質問には、20-30代の女性を除いて「できない」と答えた人が過半数を超えており、世代が高くなるほど未経験者が多い傾向がありました(※1)。未経験者が演奏してみたい楽器は、女性はピアノ、男性はギターですが、『演奏してカッコいい、素敵だと思う楽器』となると、世代性別を問わずほぼピアノが1位となりました。ただしこの質問では、女性は圧倒的にピアノ、次いでバイオリン、フルートの回答となり、世代の違いが殆んど見られなかった一方で、男性では団塊世代以上に「ドラム」という回答が多く、また、その他にも多様な楽器が挙げられるなど、男女での違いが見られました。

■ 世代を問わず「楽譜が読めないと楽器演奏ができない」という考えは共通


 『未経験の楽器を習得する上で最も重要なことは?』との質問には、どの世代においても「楽器」や「才能」という回答は少なく、「楽器を弾ける・練習が出来る環境」、「レッスンを受ける」、「根気」、「練習する時間」という回答が多く見られました。また、『楽器演奏に必要な能力』としては、どの世代でも「音程が聴き分けられる」、次いで「楽譜が読める」という回答が多く、「楽譜が読めないと楽器演奏ができない」と考えている人が多いことが受け取れます。

■音楽の楽しみ方は若い世代ほど多様


 『音楽をどのように楽しんでいますか?』との質問(複数回答で実施)には、どの世代性別でもほぼ100%が「CDやレコードを聴く」と回答していますが、若い世代になるほど「歌を歌う」、「楽器を演奏する」などの能動的な楽しみ方を含めた複数の項目を回答していることになり、=音楽の楽しみ方が多様であることがうかがえます。
 一方、『“思い出の曲”はありますか?』との質問には、どの世代でも7割程度の人が「ある」と答えています。また20代の回答者を含めた全ての世代を通じて、「思い出の曲」を聴いていた年齢として最も数多く挙がったのは「20歳」でした(※2)。

楽器と音楽に関する調査概要


調査方法:インターネット調査
調査内容:音楽・楽器に関する意識・現状・今後の嗜好
調査対象:全国の20代から60代以上の男女
調査期間: 2006年 9 月 20 日~ 2006 年 9 月 30 日
サンプル数:合計2,000

  20代 30代 40代 50代 60代以上
男性 157 153   215 
279 
137
女性 243 247 185 330 54
サンプル数 400 400 400   609  191

 

調査結果例

     (※1) 楽器演奏の経験
Q:あなたは演奏できる楽器がありますか?

 
図:演奏できる楽器の有無
男女差がみられたため,各世代について男女別にデータを示す.

 

(※2) 思い出の曲
Q:あなたにとって「思い出の曲」はありますか.
Q-2:その曲名と聴いていた年齢を教えてください.

 


図:「思い出の曲」の有無

表:「思い出の曲」を聴いていた年齢

「20代」「25~26才」「小学生」等の回答は無効とした

表:50代の非団塊世代と団塊世代で「思い出の曲」として回答数が多かった曲名

 

 

<ヤマハ音楽研究所 概要>

財団法人ヤマハ音楽振興会が推進する音楽専門研究機関として1990年に設立。「音楽教育研究グループ」と「ソフト研究開発グループ」の2グループに分かれて、世の中の動向や変化の中で求められている社会的ニーズを常にキャッチしながら、21世紀の音楽教育の指針となるべく新たな可能性を探りつつ、有効な研究成果の輩出をめざしています。
主な活動内容:
■ソフト研究開発グループ
(1) 音楽教育関連リサーチの実施 (2)IT技術活用の音楽ソフト研究 (3)音環境研究
■音楽教育研究グループ
(1) 音楽全般における基礎研究 (2)音楽教育界の新しい情報の提供 (3)音楽普及活動への応用還元 (4)研究成果の発表
ホームページ http://www.yamaha-mf.or.jp/onken/

 

 

 

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