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研究活動支援対象者の活動レポート
フォーカル・ジストニアの演奏家の脳活動 - 機能的MRIによる検討宇都宮大学 工学部 酒井直隆 教授 インタビュー2008年02月21日 取材
演奏家の手の障害を予防していくために
2006年の4月から2007年の3月まで、fMRIで検討した今回の研究を振り返って、酒井教授は次のように話してくれました。
酒井: 本当に膨大な情報データを収集することができたので、これからも慎重に議論を重ねていきたいと考えています。もちろん、今回の研究がフォーカル・ジストニア治療の決定打になればいいのですけどね。結果として分からなかったということも考えられますから…。まずは患者さんを治療していく中で、現実的に診療に活かすことができればと。
また、フォーカル・ジストニアを含め、腱鞘炎とか筋肉の痛みとか手の障害自体が、本当は予防できるはず、と酒井教授は訴えます。
酒井: これからも、人間の身体に無理になるような演奏動作は何か、ということを検証していきます。たとえば手の小さい女の子であれば、こうした方がいいですよと、適切なアドバイスができれば、ある程度予防することができますよね。今、私の外来ではほとんどの演奏家の方が手術なしで治療できていますが、今後は予防に力を入れていきたい、と考えています。
ご自身でも、手の障害予防のための啓蒙活動を率先しておこなっておられる酒井教授。その研究や活動によって、多くの演奏家が手の障害の不安なく活動できるようになることを期待しています。
支援対象者プロフィール
酒井直隆 教授
宇都宮大学工学部 横浜市立大学附属病院整形外科
支援対象研究
- 課題名
- フォーカル・ジストニアの演奏家の脳活動 -機能的MRIによる検討
- 研究期間
- 平成18年4月~平成19年3月