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研究活動支援対象者の活動レポート

テンポ変化の認識およびテンポ変化が聴き手に与える印象に関する研究同志社大学 理工学部 山本誠一 教授 インタビュー2017年06月22日 取材

音楽経験がテンポ変化の知覚に与える影響について、さらに研究を進める

今回の実験では多量のデータが収集できました。加えて、経験年数の異なる同一楽器の演奏者として、同志社高校のマンドリンクラブ部員71名にも協力をいただき、同様の実験を行いました。これらのデータについて山本教授は、全般的にまだ分析が不十分だと考えています。特に、想定した各種要因とテンポ変化の知覚との関係についての分析は、今後さらに進めて行く予定です。

山本:今回の実験では、被験者にアンケートを実施していて、その中で「普段の練習にメトロノームを使用するかどうか」について回答を得ています。今後は、メトロノームの使用とテンポの変化を知覚する力との関連性について、相関分析などによって検討を進めていく予定です。あと、演奏者の気分が高揚したときに、演奏のテンポにどのような影響があるのかも研究していきたいですね。

また、今回の研究成果に関連する話ですが、アンサンブル奏者がテンポ変化に敏感だとした場合、奏者同士がどのような音を聞いて協調的に演奏しているのか、という部分にも興味を持たれています。

山本誠一 教授

山本:私は音声言語を専門としてきた人間ですから、音声の処理については知見を持っているつもりなのですが、心理学の専門家や音楽の演奏家など、異分野の方々が集まりますと、自分の発想にも変化が生まれます。こうした発想を今後の実験にも活かしていきたいと考えてます。異分野のコラボレーションは、実現がなかなか難しいのですが、だからこそ面白いと思うのです。

まずは今回の研究成果を学会で発表し、その際の意見や発生した議論などをベースに、さらに「演奏者の音楽経験がテンポ変化の知覚に与える影響」について、研究を進めていく予定だという山本教授。今後も、異分野で培った知見を基に、独自の発想力を活かした研究に取り組まれることを期待しています。

支援対象者プロフィール(取材時)

山本誠一 教授同志社大学 理工学部

支援対象研究

課題名
テンポ変化の認識およびテンポ変化が聴き手に与える印象に関する研究
研究期間
平成28年4月~平成29年3月

音楽支援事業

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