第2部は即興演奏からスタート。
開演前のロビーで、来場したたくさんの子どもたちから寄せられた短いメロディーの中から、藤原夏彩(ふじわらななせ)さんと戸澤正宇(とざわまさたか)さんがステージ上で1つのメロディーを選び、その場で曲にし、演奏しました。偶然にも同じメロディーを選んだ2人が苦笑いする場面もあり、場内を沸かせました。藤原さんは、エレクトーンでテンポの良いリズムにのった楽しい曲調に、一方の戸澤さんは、ピアノで流れるようなメロディーにのせ、美しく仕上げました。同じメロディーから全く違った曲を即興演奏で披露した2人に、客席から盛大な拍手が贈られました。
コンサートの最後を飾ったのは、田村瞳実(たむらひとみ)さんと、かずさジュニアオーケストラとの共演によるピアノコンチェルト。映画「かぐや姫の物語」を観て、和の曲を作りたいと思い作曲したという『月姫の舞』で、約40名のオーケストラと圧巻のステージを披露しました。
田村さんは「作曲は楽しいけれど辛いこともたくさんあります。でも、そこを乗り越えたからこそ楽しいんだと思います」「これからもたくさん作曲に挑戦して、誰かの心を癒せたら嬉しい」と語りました。また、かずさジュニアオーケストラを指導されている野口芳久氏(東京音楽大学准教授)は「子どもたちの創った曲は、自然や身近な出来事の中からインスピレーションを得ています。豊かな感性を生かし、創造しており、みんな素晴らしいものを持っています」と語り、子どもたちの無限の可能性に期待を寄せられました。
なお、このコンサートの模様は、来る1月16日(土)13:00~13:30にテレビ番組として「千葉テレビ」にて放送される予定です。
※JOC公式サイトにて、コンサートのダイジェスト映像を後日公開予定です。http://www.yamaha-mf.or.jp/joc/report/