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コンサート・コンクール ヤマハマスタークラス特別コース PIANO Concert

2017.04.20
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1988年の開設以来、多数の優れた音楽家を送り出してきたヤマハマスタークラス。その特別コースの在籍生によるコンサートを2017年4月8日(土)、ヤマハホール(東京都中央区)で開催しました。ピアニストとしての資質や将来性に富む生徒たちがテクニックや、表現力のさらなる向上を目指すレッスンプログラムを経験し、日々の研鑽の成果を披露しました。

 

1佐野170408_015

コンサートの冒頭を飾るのは佐野瑠奏さん(13歳)のスカルラッティのソナタ(K.17ヘ長調、K.69ヘ短調、K.24イ長調)。繊細なパッセージや装飾音が特徴の『K.17』で華やかにスタート。続く『K.69』は重なり合うように美しく響く和音の美しさが印象に残りました。『K.24』は同音の連打や厚みのあるハーモニーなど、次々と変化する曲想を柔軟に表現し、3曲それぞれの持ち味が存分に伝わる幕開けとなりました。

2戸澤170408_084

戸澤正宇さん(14歳)はラヴェルの『ボロディン風に』、『水の戯れ』の2曲を演奏。好対照となる2つのラヴェルの世界観を鮮やかに描きました。『ボロディン風に』では、彼が好んだハーモニーやフレーズが垣間見られる穏やかなワルツを、『水の戯れ』では近現代独特のハーモニーを慈しむようにていねいに響かせ、細かな音が密集する中でメロディが際立って聴こえてくる中間部では、確かなテクニックを発揮しました。

3寺田170408_112

続いては寺田雅さん(15歳) の『演奏会用アレグロ』。作曲者グラナドスの故郷スペインの明るい太陽を思わせるような華やかなテーマは大胆に頼もしく、その後に表れる哀愁を帯びたメロディは歌い上げるように切なく情緒がこめられ、みずみずしい感性によってそれぞれの曲想を豊かに、また精密に表現しました。エンディングに向かって盛り上がりを増していく後半部は、いっそう壮大なスケールの熱演となりました。

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