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コンサート・コンクール 山﨑雅也 スペシャルコンサート

2017.09.11
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今年1月、ヤマハエレクトーンコンクール(YEC)2016で第1位に輝いた山﨑雅也さん。第1位が選ばれたのは3年ぶり、しかも当時はまだ高校生ということで、その才能に注目が集まりました。そんな山﨑さんが第1位受賞記念のスぺシャルコンサートを2017年8月27日(日)、エレクトーンシティ渋谷で開催。

YECから7か月。3月には名古屋、そして地元・三重県四日市市でこのスぺシャルコンサートを行っていて、その後ヤマハ・ガラ・コンサートへの出演やライブなど多数のステージ経験を積み、音楽大学への進学、エレクトーン演奏グレード2級取得と、短期間に音楽スキルをググッと磨いたことは間違いなく、このコンサートも前述の地元での第一弾コンサートのブラッシュアップ版と聞けば、始まる前から期待は高まるばかり。なんだかホクホクとアツイのは、気温のせいばかりではないのです。

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前半はYECゆかりのナンバーをラインナップ。この日と同じ、エレクトーンシティが会場だったYEC予選。そこが初演の場となったキャッチーなテーマの『Sunshine』を軽快にスタートさせ、早々に送られる客席からの掛け声にはニコッと笑顔が出る余裕の表情。自ら「オリジナリティある音楽」と紹介する通り、フュージョンでもジャズでもクラシカルでもない遊び心の効いたナンバーでした。
YECの編曲課題だった『Cielito Lind』はテーマをくるくると変化させながら何度も登場させるラテン風味なアレンジで楽しませ、ファイナル1曲目に演奏した『Slugs and Snails!』はグルーヴたっぷり。実は「なめくじとかたつむり」を意味するのですが……なんてアグレッシブななめくじなこと!

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続く『尽くせど愛せど』はセミファイナルで自由曲として演奏したナンバー。ゲストの山田信晴さんを招き入れ、この日のスペシャルバージョンとしてカホンとのデュオで演奏。切ないメロディーを繰り返し、パッションを感じさせる演奏に惹き込まれました。ガリアーノの『Tango Pour Claude』は、山﨑さんにとって2回もターニングポイントとなった特に思い入れのある1曲。アコーディオンとバイオリンが、豊かで繊細な表現力を存分に発揮していました。
前半の最後はファイナルのステージでもラストを飾った『海』を、ソロで。沖縄の雄大な海の姿を、深みあるサウンドで包み込むように表現しました。

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休憩後、衣装を替えて登場した山﨑さん、エレクトーンではなく客席に向かい、マイクを手に持ちスタートです。山あり谷あり、今年で15年になる音楽人生をサクッと10分(!)でまとめた本人解説のスライドショー。愛らしい幼少期の写真から始まり、山﨑さんの「ジャンルレス」な音楽観が培われる変遷がよくわかる内容で、トークからも親しみやすいキャラクターがにじみ出ていました。
そして即興演奏を披露してくれるスペシャルタイムも。3拍子のモティーフをしっとりとしたジャズワルツに即座に仕立て上げる、そのさすがの手腕に会場からは大きな拍手が贈られました。

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続いて山田さんが再登場。ドラム演奏で山﨑さんとのコラボステージを展開します。連打の嵐、オーケストラ曲がソウルなジャズ曲に変貌を遂げたガーシュイン『Concerto in F –MovementⅢ-』、会場の空気も取り込みながら変幻自在のセッションで作り上げられた『Watermelon Man』と圧巻。ラストナンバーはガラッと雰囲気を変えてオスカー・ピーターソンの『Hymn to Freedom』。温かな世界観を、さまざまな要素を取り込んだ山﨑さんらしいアレンジで聴かせてくれました。
そして止まらぬ拍手に応えてのアンコールは『Overjoyed』。ごくごくシンプルな編成でアレンジされ、それだからこそメロディーを奏でるハーモニカの音色が胸にすっと染み込んでくるようでした。

「エレクトーンだからこそできる音楽」をテーマにした山﨑さんのコンサート。ジャンルのカテゴライズをされない音楽が並び、新しいチャレンジも多数。とどまるところを知らず、まだまだ勢いよく進化を続けるYEC覇者の今後の活動に期待が高まります!

コンサート中盤で紹介された幼少期の写真

図1ヤマハ音楽教室「幼児科」に通っていた頃
図2
小学6年生で「ジュニアエレクトーンフェスティバル」金賞受賞

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