講師の思い / アンサンブルを通じて、協力し合うことの大切さを伝える
グループレッスンの中で、子どもたちは演奏しながら友だちの音を聴いて「バランスを取るためにはどうすれば良いか」、「揃えるためにはどうすれば良いか」などを考える、とても高度な作業をしています。
指導者としては、そういう場面を何度も経験してもらうことで、子どもたちに「みんなで音楽を仕上げる力」を身に付けてほしいと考えています。
みんなでアンサンブルを演奏していると、いろいろな音色や弾き方に出会うことができます。そんな幅広い音を知識として蓄えていくことで、コンクールに出場するときに、この曲にはどんな音色が適しているか、どんなバランスで主旋律・ハーモニー・ベースを弾こうかなど、選択する感覚が養われていきます。この感覚が身につくのもグループレッスンならではですね。
以前と比べて、子どもたちが1つの目標に向けて、協力して何かを作り上げていく機会はどんどん減っています。しかし、エレクトーンやピアノの上達のためには、みんなで協力し合うことが欠かせません。
アンサンブルを通じて、協力し合うことの大切さなどを教えていくという方針は、今後も継続していきます。そうしたグループレッスンを経験した子どもは、将来たとえ音楽にかかわらない仕事に就いたとしても、創意工夫ができ、責任感があり、リーダーシップを取っていけるような人になると信じています。
※今回お話を伺った子どもたちのグループレッスンでの様子を、動画でご紹介しています。
みんなでアレンジした曲でアンサンブルを楽しんだり、駅の発車ベルの音をピアノで自在に再現したり。ヤマハ音楽教室で長く学ぶことで得られる力や、子どもたちの生き生きとした姿をぜひご覧ください。
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