ヤマハ音楽支援制度は2010年度より「地域音楽活動支援」をスタートし、地域への音楽普及や音楽文化向上の視点で演奏や創作の活動に取り組む音楽グループ・団体への支援を行っています。2015年度も、幅広いジャンルと活動でいずれも活発に音楽の素晴らしさを地域に伝える76件が対象となりました。
今回は下記団体の活動リポートをご紹介します。
- ・団体名:津軽三味線 五人囃子(代表 小暮康史)
- ・協 力:オンダ楽器
- ・活動内容:伝統芸能(津軽三味線、民謡)の継承と披露
この活動のメンバーは、もともとは津軽三味線、津軽民謡のお稽古仲間です。習っているうちに、だんだんと出演のお声をかけていただけるようになったのがはじまりですが、活動に賛同してくれた人が集まって参加しています。
普段の活動は、地元(埼玉県羽生市・加須市・久喜市・熊谷市、群馬県館林市、栃木県足利市など)の公民館や集会所、学校、福祉施設、お祭りなどを中心に演奏や民謡を披露しています。正統派津軽三味線や津軽民謡も大切にしながら、集まってくださる方の層や年齢に合わせて、お客様も歌える親しみやすい民謡なども用意して一緒に歌ったりする工夫もしています。アットホームな雰囲気で皆さんに楽しんでもらいながら、日本の伝統音楽・文化を身近に感じていただけるように心がけています。
大変なところは、皆、仕事をしている合間での活動なので、演奏会の日程や練習時間の確保など、いろいろ調整、工夫をして行っています。
でも、お客様に「良かったわ~」と言っていただいたり、笑顔で迎えてもらえることがとても励みになっています。中には、懐かしさのあまりなのか、涙を流しながら民謡を聴いてくださる方もいて、こちらが感動してしまうこともしばしばです。
今後も、私たちの活動を通じて、日本古来からある素晴らしい津軽三味線、津軽民謡やその他の民謡の良さを、少しでも多くの人たちに知っていただき、楽しんでもらえれば幸いです。