ヤマハ音楽支援制度は2010年度より「地域音楽活動支援」をスタートし、地域への音楽普及や音楽文化向上の視点で演奏や創作の活動に取り組む音楽グループ・団体への支援を行っています。
2016年度も、幅広いジャンルと活動でいずれも活発に音楽の素晴らしさを地域に伝える77件が対象となりました。
今回は下記団体の活動リポートをご紹介します。
- ・団体名:「NPO法人 花パソ プラチナバンド」(京都府京都市)
- ・協 力: 大東楽器
- ・活動内容:第1回タブレット合奏〔交流&コンテスト〕
「NPO法人 花パソ」は、タブレットを使ってみんなで楽しく演奏する合奏クラブをつくり、その普及に努めています。
音楽の好きな高齢者はたくさんいます。簡単に楽器演奏ができたらこんなに楽しいことはありません。
「そこで、私は何も楽器の演奏はできないが、これなら自分でもできるのではないか、と思いスマートフォンやタブレットにインストールした楽器演奏アプリを使い演奏する合奏クラブを創設しました」(「NPO法人 花パソ」馬場理事長)
その人のレベルに合わせて、リズムをたたくだけの人、メロディを弾く人、皆で合わせれば曲になります。練習の成果を、地域高齢者施設への慰問やイベントに参加して演奏することで、仲間づくり、やりがいや生きがいづくりを目指しています。
スマートフォンやタブレットの普及は最近では著しいものがありますが、シニアの方々には難しく、なかなか使いこなせるまでにはいきません。楽器アプリも含めて、これらの使い方もマスターできるように練習時に勉強するようにしています。
今回の企画は、過去2年間の交流会&発表会を経て、コンクールの形式にしました。参加者の募集は、普段お付き合いのあるNPO団体、音楽団体への案内やネットでの広報など、7ヶ月以上前から告知をし、準備を始めました。
今まではシニア層のみの参加でしたが、今回はあえて年齢制限を設けず、お子さんや学生の方も含めて、幅広い方々に参加を呼びかけました。
その結果、12グループ119名、近畿・九州・中国・北陸・首都圏など全国からたくさんの方々にご応募いただきました。メンバーは、もちろんほとんどが楽器とは縁のなかった方たちです。