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特集 【制作担当に聞く】 ヤマハ音楽教室の教材にこめた思いとは?(2/1)

2016.07.19
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今春より、小学生を対象としたコースの教材が改訂されました。ヤマハ音楽教室の教材は、単なるお手本ではありません。そこには子どもたちに楽しく音楽を学んでもらうため、試行錯誤を繰り返してきた60年間のノウハウが詰まっています。そんな教材の特長や制作方針などについて、ヤマハ音楽振興会 教育指導本部・前田正志に、話を聞きました。前編となる今回は、ヤマハ音楽教室で使用する教材の、特長についてのインタビューを中心にご紹介します。

 

時代のニーズにしっかりと応えられる教材を作る

―― 前田さんは教材制作において、どのようなことを担当されたのでしょうか?

教育システム全体の開発に取り組みました。単に既存の教材曲を差し替えるだけではなく、今までに全くなかったレッスンの開発や、今までのレッスンのコンセプトを替えてリニューアルなど。コース自体を新しく作ることもありましたし、既存コースの考え方やカリキュラムを変更して出すこともありました。

―― 2016年度から、一部のコースで改訂された教材が使用されているそうですが、通常はどのくらいの期間ごとに教材を改訂しているのですか?

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これまでヤマハ音楽教室では5~10年のサイクルで改訂を行ってきました。今回は、価値が多様化している現代において、生徒数は緩やかな減少傾向にある中、さらにヤマハのブランド力を高めていくため、ヤマハの強みをしっかりと打ち出した教材を作ること。
そして、時代のニーズを捉えた教材へとシフトするため、教育システムの大幅な改訂に着手することを決めました。私が、講師の方々や特約店と接する部門から、教材制作部門に移ってきた2013年のことです。

―― 時代のニーズとは、具体的にどのようなものだったのでしょうか?

たとえば、1~2歳向けのコースは、音楽を聴いたり歌ったりが大半ですが、その先のコースに向けて、以前は教育的な内容を多く含んでいました。しかし、保護者の方々からは、子どもの感情表現を豊かにするなどの情操教育的な要素を求める声が強いことがわかりました。逆に4~5歳以上のコースでは、幅広く音楽にかかわらせたいという思いが強かった以前と比べ、現在は楽器を演奏できたり、楽譜を読めるようになったりと、具体的な指導成果が求められる傾向へと変わってきました。そのため、ヤマハ音楽教室の伝統的なポリシーは継承しつつ、時代のニーズにも応えられるよう、レッスン内容や指導方法を改めて見直しました。

 

質の高い、本物の音楽を子どもたちに

―― まず、教材の特長について教えていただけますか?

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教材に、本物の音楽を使用している点です。それは、1~2歳の小さな子どもが対象のコースでも、中学生向けのコースであっても同様です。「小さい子どもには、本物の音は分からないのでは? 子どもっぽい音の方が、分かりやすいのでは?」という疑問はあるかもしれません。しかし、ヤマハ音楽教室はあらゆる年代の子どもたちに、質の高い本物の音楽でレッスンを行うことにこだわっています。なぜなら、大人が良いと感じる音楽は、子どもたちもきっと良いと感じてくれるはずだからです。そこが一番の特長ですね。

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