ヤマハ音楽院「エレクトーン競演特別コース」は、エレクトーンの活躍の場の更なる拡大を目的として、オーケストラの楽器や声楽家との競演、またオペラやミュージカルなどの伴奏のできる幅広い演奏家の育成を目指し、2017年6月よりスタートしました。
レッスンは、森下絹代氏、渡辺睦樹氏によるエレクトーンの指導の他に、指揮者の角田鋼亮氏、作曲家の久行敏彦氏による演奏アドバイスや、ヴァイオリニストの漆原啓子氏によるアンサンブル指導など、第一線で活躍の音楽家、演奏家による質の高いレッスンを実施することで「競演」の技術を高めてきました。
その成果の披露の場として、2018年5月24日(木)ヤマハ音楽振興会「スペースM」にてコンサートを開催、ゲストに、これまで様々なコンクールで入賞を果たしているヴァイオリニストの中村友希乃氏、ピアニストの居福健太郎氏を迎え、ヴァイオリン協奏曲とピアノ協奏曲によるプログラムを受講生4名が競演しました。
それぞれが個性ある演奏を繰り広げ、エレクトーンによるコラボ演奏の魅力と新たな可能性が感じられる内容のコンサートとなりました。
受講生からは「エレクトーンという枠を超えて、オーケストラの視点でレッスンをしていただき、今まで当たり前のものとして見過ごしてきた部分が見えてとても勉強になった」「これからは、さまざまなアーティストの方と競演し、エレクトーン界を引っ張っていけるような存在でありたい」などの力強い感想が寄せられました。
<プログラム>
1.『ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 第1楽章』(メンデルスゾーン)
中村 友希乃(Vn)・松田 有季乃(EL)
2.『ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77 第1楽章』(ブラームス)
中村 友希乃(Vn)・前田 絢葉(EL)
3.『ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 第1楽章』(チャイコフスキー)
中村 友希乃(Vn)・竹蓋 彩花(EL)
4.『パガニーニの主題による狂詩曲 作品43』(ラフマニノフ)
居福 健太郎(Pf)・大畑 莉紗(EL)
<ゲストプロフィール>
中村 友希乃(ヴァイオリニスト)
居福 健太郎(ピアニスト)