南米コロンビアで、ヤマハ音楽学校の運営や社会貢献事業を推進している「インコルモトス・ヤマハ財団」一行6名が、2018年3月12日(月)ヤマハ音楽振興会(東京都目黒区)を表敬訪問されました。
「インコルモトス・ヤマハ財団」は、バイクと楽器の販売を行っているヤマハ発動機㈱の現地法人インコルモトス・ヤマハ社により2004年に設立。1994年からは音楽教室を展開するなど、音楽教育・普及活動に力を注いでこられました。この日は、ヤマハ音楽振興会職員との意見交換会が行われ、ホセ・ベラスケス理事長らから現地での活動や音楽教育への取り組みなどが紹介されました。
財団の大きな活動の一つとなっている「TOKANDO*1」。貧困地域の子どもたちを対象とした3年間のプログラムで、リコーダーや教材を無償で提供されており、子どもたちに「音楽の楽しさ」という種を植えることから始め、「人生の楽しみ」を見つけることに繋げていきたい、という想いで活動しているとのこと。現地の写真からは、食事も満足にとれない子どもたちが大勢いる地域や、机や椅子が無いなど環境が整わない場所、さらには楽器運搬も困難な紛争地域など、さまざまな状況の中でも、子どもたちが生き生きと学んでいる様子が伝わってきます。
また、ヤマハ音楽教室の教育理念に深く共感され、そのメソッドを活用しヤマハ音楽教室を展開。3つの会場で1,125名が学んでおり、現地では「みんな作曲家の気持ちを持っている」をキャッチコピーに活動を推進されています。JOC(ジュニアオリジナルコンサート)活動も盛んで、コロンビア、アルゼンチン、メキシコ、コスタリカそれぞれの代表が、他の国の大会に参加するなど、お互いに連携しあいながら開催されている様子が紹介されました。
その他にも、視覚障害者のためのプログラム「MUSIC TO SEE」や、60歳以上の方を対象とした「EVOKANDO」などの社会貢献活動が紹介されました。
「楽器を抱く子は銃を持たない」という強い信念のもと活動を続けるメンバー。遠くコロンビアの地でも、ヤマハ音楽教室の理念を共有する仲間たちが、さまざまな困難を乗り越え、子どもたちのために日々活動していることを改めて実感でき、大きな感動が広がりました。
ヤマハグループ社内報「PASSION」で紹介された「TOKANDO*1」の活動の模様をご覧ください。→ こちら(Yamaha Philosophy顧客体験 ~ True Stories)
*1 TOKANDO:スペイン語で「(楽器を)弾く」を意味する「Tocar」と日本語の「感動(KANDO)」をかけた造語