ヤマハ音楽支援制度
2012年度「音楽奨学支援・留学奨学支援」授与式開催

4月23日、ヤマハ音楽振興会本部において2012年度のヤマハ音楽支援制度「音楽奨学支援」「留学奨学支援」対象者の認定授与式が行われました。今年度は音楽奨学支援(優れた音楽能力を有し、将来音楽分野で活躍が期待できる若手音楽家への支援)に9名、留学奨学支援(海外の教育機関に留学し、演奏家・作曲家を目指す人への支援)に4名の方々が認定。今後、最長3年間にわたって勉強や活動のための奨学金が支給されます。
式ではヤマハ音楽振興会理事長の伊藤修二がお祝いの言葉を述べ、一人ひとりに認定証を授与。最後は各対象者の方々が、今後の抱負や将来の目標を交えながら、奨学生に選ばれた喜びを語りました。

音楽奨学支援

小野田 有紗さん

16歳/三重県四日市市出身/東京藝術大学音楽学部附属音楽高校2年/専攻:ピアノ

私はこの夏からアメリカに留学することが決まっています。これからは日本だけでなく海外でもたくさん経験を積み、音楽的にも人間的にも成長できるように頑張っていきたいと思います。将来、コンサートに来てくださった方に感動を与えられるような、そんな音楽家になりたいと思っています。

木村 友梨香さん

19歳/北海道岩見沢市出身/東京音楽大学ピアノ演奏家コース2年/専攻:ピアノ

私は高校の頃より上京し音楽学校で学んでいますが、日々たくさんの刺激を受けていく中で、自然に音楽家になるということについて深く真剣に考えるようになりました。まだまだ未熟で、壁に突き当たって悩むこともありますが、そんな中、今回音楽奨学生に選んでいただけたことは自分にとって大きな励みとなりました。今後は自分の演奏に責任を持って、今以上にレベルアップできるように努力し、聴いてくださる方の心に少しでも残るような演奏ができるよう音楽とともに自分自身も磨いていけたらと思っています。

務川 慧悟さん

19歳/愛知県知多郡出身/東京藝術大学1年/専攻:ピアノ

去年の東日本大震災以来、この1年は僕にとって、音楽の意義や社会での役割を考える1年となりました。人間の生活に音楽は必要不可欠なものではないかもしれませんが、それでもやはり人を元気づけたり、人の心が豊かになる手助けをしたりする、強い力を持っているものだと信じています。音楽は長い時間をかけて受け継がれ、これからも受け継いでいかなければならない尊いものだと思います。だからこそ僕は、自分の演奏を通して多くの人に音楽の素晴らしさを伝えられればうれしいし、これからそういう演奏ができるようになっていかなければという責任も感じています。学ぶべきことは山のようにありますが、これからもずっと音楽を深く追求していきたいと思っています。

久保山 菜摘さん

20歳/福岡県福岡市出身/桐朋学園大学音楽学部2年/専攻:ピアノ

今年の4月で20歳になるのを機に少しずつ自立して音楽を学びたいと思い、支援制度に応募しました。コンクールや演奏会の準備を自分でするようになり、今までどれだけ両親やまわりの方々が、自分を支えてくれていたかがよくわかりました。今年の目標としては、自分の限界を決めずに、国際コンクールなどに挑戦していくことを考えています。また、ソロ以外にも室内楽、伴奏、ピアノデュオなどを勉強し、音楽の幅を広げていきたいです。まだまだ未熟な私ですが、いつも感謝を忘れず、応援してくださっているたくさんの方々の期待に応えられるように一生懸命努力をしていきたいと思っています。

若狭 知恵さん

19歳/香川県高松市出身/国立音楽大学音楽学部演奏学科2年/専攻:フルート

このたびは音楽奨学生に選んでいただきありがとうございました。これからもコンクールや講習会、レッスンなどをさらに積極的に受けられることを嬉しく思っています。私は今まで多くのコンクールや海外の先生のマスタークラスを受け、演奏させて頂く機会もたくさんありましたが、本番前になるとどうしてもネガティブになってしまい、メンタル面でうまくいかないことが多々ありました。今年で20歳になり、不安や焦りもありますが、目の前にある高い壁を一つずつ確実に乗り越えていきたいです。これから自分自身成長するためにより多くの経験を積んで、聞いて下さるお客様に心地よい音楽を届けられるよう、音楽に磨きをかけていきたいと思っています。音楽を勉強させてくれている両親、そしてこの支援制度に感謝してこれからも精進してまいります。

檜垣 麻里奈さん

18歳/愛媛県今治市出身/上野学園大学1年/専攻:サクソフォーン

奨学生に選んでいただき、本当にありがとうございました。私の今の目標は、とにかく多くのコンクールやセミナー、マスタークラスを経験して、自分の技術や表現力、その他たくさんのことを磨いていきたいということです。いろいろなことに挑戦をしていく中でどうしても楽器をうまく操作することだけを考えてしまいがちですが、それだけにとらわれずに、1人の表現者として柔軟な心を持つことを忘れず成長していきたいと思っています。

辻 彩奈さん

14歳/岐阜県大垣市出身/椙山女学園中学3年/専攻:ヴァイオリン

4月に、北京で開かれたメニューイン国際コンクールのジュニア部門に出場しました。ファイナリストには選ばれましたが、もっと努力しないといけないということを痛感しました。また、はじめての国際コンクールということで、いろいろな刺激を受けました。支援制度を活用し、これからも国内外を問わずいろいろなセミナーやコンクールを受けたいと思っています。ヤマハの音楽奨学生としてこれからも一生懸命努力していきます。

篠原 悠那さん

18歳/福井県坂井市出身/桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コース1年/専攻:ヴァイオリン

この春コンクールで受賞し、思いがけずガダニーニという楽器を貸与していただけることになりました。これからその名器と呼ばれる楽器で毎日勉強できること、そしてこの支援制度で様々なセミナーを受けたり国際コンクールに挑戦できる可能性が広がったこと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。先日、福島県の南相馬市で行われた被災地支援コンサートで演奏させていただく機会がありました。その時、震災で大切な人、大事なものを失ってしまった方々が一瞬でもつらいことを忘れ、癒されるような演奏ができる音楽家になりたいと強く思いました。そのために、今後は違う分野の芸術にもたくさん触れて、ソロや室内楽のレパートリーも増やしていきたいと思っています。

大倉 佳栄さん

17歳/兵庫県西宮市出身/兵庫県立国際高校2年/専攻:ヴァイオリン

このたびは音楽奨学生に選考していただきありがとうございます。この制度を活用し、海外のセミナーやコンクールなど様々なことにチャレンジして視野を広げ、成長していきたいと思っております。今私は普通高校に通っておりまして、両立で大変なこともたくさんありますが、目の前にあることに一つ一つ丁寧に取り組み、いつも人のためにできることはないかと考え、なにか世の中に役立つような活動のできる芸術家をめざしていきたいと思っています。

留学奨学支援

菊地 美涼さん

22歳/埼玉県幸手市出身/ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学2年(私立開智高校卒業、早稲田大学入学)/専攻:ピアノ

留学して2年目になりますが、本場で生きた音楽を学ぶことができる環境の中で、得ることばかりの毎日です。今後はこのチャンスを生かし、更に各地の講習会やコンクールなどにも意欲的に参加し、研鑽を積みたいと思います。

石田 真麻さん

25歳/大阪府藤井寺市出身/ベルリンハンスアイスラー音楽大学 コンチェルトイグザメン課程入学予定(京都市立藝術大学卒業) /専攻:ピアノ

現在、ドイツという多くの音楽家が生きてきた国で勉強できていることを本当に幸せに感じております。これからまた支援を頂きながら、様々な経験を積んでいき聴衆の方々の心に届くような音楽ができるよう、日々精進していきたいと思います。

知久 翔さん

22歳/宮城県仙台市出身/パリ国立高等音楽院2年(パリ地方音楽院卒業)/専攻:フルート

留学を通して本場の生きた音楽を聴き、雰囲気を肌で感じ自分の音楽の糧にしたいと思っています。コンクールにも積極的に参加し、結果を残し、世界に認められる一流の音楽家になるために日々精進していきます。

井上 ハルカさん

25歳/愛媛県八幡浜市出身/パリ国立高等音楽院第一高等課程2年(リヨン地方音楽院卒業)/専攻:サクソフォーン

ヨーロッパの地で、音楽はもちろんのこと演劇や美術、建築など様々な形の芸術を自分の肌で感じ、感性を磨き、自分の演奏の表現の幅を拡げることが出来るよう精進します。

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