私にとってのJOC

卒業生編

かつてJOCに出演、学んだ頃の皆さんの
エピソードをご紹介♪

在籍生編

JOCで学んでいる皆さんの
エピソードをご紹介♪

  • 小林 夕夏さん(9歳)『きつねのお買い物』 絵本「てぶくろをかいに」からイメージして頑張って作りました。

    保護者様コメント
    JOCでの思い出は1年生の時、娘のフレーズが即興演奏に選ばれ、6年生のお姉さんがアレンジして、即興演奏してくれたのが思い出深いです。
    コロナ禍でJOCも縮小化を余儀なくされました。今年はとうとう一人一人入れ替えの録音のみでした。それでも一生懸命作曲した曲を弾きました。
    今回の曲は2歳から読み聞かせていた、絵本「てぶくろをかいに」からイメージして作りました。
    一生懸命フレーズを作りました。ピアノは楽しいばかりではないけれど、私は娘のピアノが大好きです。これからも頑張ってね。
  • 河内 杏花里さん(9歳)『波のおくりもの♪』

    保護者様コメント
    ジュニアオリジナルコンサート♪
    『波のおくりもの♪』
    3年目となるJOC。
    今年はゆったり流れるようなキレイな曲を作りたいと、
    それはそれは1年目2年目とは比べられないくらい時間をかけて創作しました。(かなり大変でした~)

    苦労したかいあって、
    娘もお気に入りの1曲になりましたが、
    本番では小さなミスからの動揺か、
    間違えたこともない箇所で崩れました。
    ミスなんてずっとないくらい、
    安定して仕上げていたのに
    本番の怖さです。
    何ヵ月もかけてつくりあげた曲も、
    発表はたった一度きり。
    その1回にベストを尽くせなかった悔しさ。

    思い入れのある1曲を、
    苦い思い出だけにしたくなかったのは娘も一緒で、
    「最後にきちんと弾いて終わりにする」と。
    その1回の演奏です。
    もつれ等ありますが、今までで1番気持ちが入っていたような気がします。

    よかったら聴いてください♪
  • 宮地 杏奈さん(9歳)『「Music for Ballet Class」1.プリエ2.タンジュ3.ジュッテ4.ロンドジャンブアテール5.フォンデュ6.グランバットマン』

    保護者様コメント
    今回のJOCはバレリーナの
    練習を支えるバレエピアニストに
    憧れていたので、バーレッスン曲に
    チャレンジしました
    動きをイメージしながら雰囲気の違う
    お気に入りの6曲が出来ました。
    演奏に合わせてバーレッスン動画を
    撮影してみたところ、テンポや拍子感が
    安定していないと動きを合わせるのが
    難しかったようで、学びの多いJOCになりました。

アーティスト編

卒業生で活躍中のアーティストの方々の
メッセージをご紹介♪

菅野 祐悟さんインタビュー作曲家

現在、映画・ドラマ・アニメなど幅広いメディアで活躍されている、作曲家の菅野祐悟さん。小学生のときに参加したJOCの思い出や、現在に至る創作活動についてさまざまなお話を伺いました。

小見山 優子さんインタビュー作・編曲家

モンスターハンターシリーズで音楽監修と作曲を担当し、現在はテレビやCM、アニメなど幅広いジャンルで活躍されている小見山優子さんに、作曲を始めたきっかけ、ゲーム音楽との出会いから現在のお仕事の様子など、お話を伺いました。

上原 彩子さんピアニスト

第17~19回合歓コンサート(JOC)に出演。初めて創った楽曲の演奏&当時の想い出などをお話しいただきました。

プロフィール
3歳児のコースからヤマハ音楽教室に、1990年よりヤマハマスタークラスに在籍。
第12回チャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門において、女性としてまた、日本人として史上初めての第一位を獲得。第18回新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞受賞。
これまでに国内外で演奏活動を行ない、オーケストラのソリストとしての共演も多い。
東京藝術大学音楽学部早期教育リサーチセンター准教授として、後進の指導にもあたっている。

アヤコノさんアーティスト

プロフィール
大阪府出身の17歳。2歳でエレクトーン、14歳でベースを始める。
JEF2014、YEC2017ファイナリスト。JOCシティコンサートin Osaka(2012年、2015年)出演。その後アヤコノとして、NHK Eテレ「ムジカ・ピッコリーノ」、東京2020パラリンピック開会式、フジロックフェスティバル’21などに出演。
2022年1月より、名曲が生まれ変わるバンドセッションYou Tubeチャンネル「AFTER HOURS」始動。
現在の活動 Twitter Instagram Youtube

西村由紀江さん作曲家/ピアニスト

第4回ヤマハジュニアオリジナルコンサート(JOC)に出演し、テキストにも作品提供いただいています。参加曲2曲の演奏&当時の想い出などをお話しいただきました♪

プロフィール
3歳でピアノを始め、小学生時代にジュニアオリジナルコンサート(JOC)に参加し世界各国を演奏旅行、マエストロや一流オーケストラとも共演し絶賛を博した。 桐朋学園大学入学と同時にデビュー、美しく切ないオリジナルのメロディには幅広い層からの支持がある。2021年デビュー35周年を迎え通算41枚目となるアルバム「ピアノスイッチ2」をリリース。

講師編

ご自身の経験や生徒さんについてなど、
さまざまなエピソードをご紹介♪

大本 由加 講師OOMOTO Yuka

ワタナベミュージックラボ

私がヤマハに通い始めたのは、幼児科からだったと思います。その後ジュニア専門コースに進み、そこで作曲を学びました。2年生までは言われたままにしてたと思います。3年生ぐらいからは、自分で考えるようになってきて、好きだったアニメの曲を真似して創っていたように思います。当時は、小林亜星さんや、宮川泰さん、はたまたカーペンターズ、荒井由実さんらのメロディーを口ずさんでいました。
それから十数年が過ぎて、まさか自分が作曲した曲で学生時代の仲間とミュージカルの舞台で踊ったり、歌ったりする日が来るとは夢にも思いませんでした。
今振り返ると、幼少期に素地作りがされてたのかなとつくづく感心させられています。

城山 美樹 講師SHIROYAMA Miki

ヤマハミュージックリテイリング銀座店 ユニスタイル所沢

「来週のレッスンまでに、短いメロディー作ってきてね」
小学5年のある日、カバンを持って帰ろうとしたら先生の言葉が追いかけてきた。

なんだ?メロディーを作るとは?
いつも右手で弾いてるモノ?それを作る?
わたしが?作れるものなの???
作曲との出会いはこの日だった。

幸い4小節ほどの「短いメロディー」は、数日後に浮かんだけれど、コレをどうするのかは全くわからず。翌週のレッスンで弾いてみると、
「伴奏つけてきて」
「続きはどうしたい?」
「楽譜にしてきて」
えぇー???
それからは毎週の宿題に戸惑いながらもレジストを決め、曲名を決め、ついには教室で録音する流れとなっていった。

今までは「誰かが作った曲」が「エレクトーンで弾ける楽譜」になっていて、そこから知識やら表現法を学んでいた。しかし自分が作曲してそれを演奏するとなると、大げさだが「それまでの音楽人生の集大成」なんだと気づいた。
ただ音符を並べるだけでは楽譜にならない。どんなテンポで、どんな風に弾きたい曲なのかを記号や楽語で書いていく。楽譜に書いていく中で、演奏表現が固まっていく。
今までのレッスンで先生に言われてきた多くの言葉が、ようやく腑に落ちた。
音楽は、自分の想いを表現するものなんだ。

録音したその曲はフロアコンサートで弾くことになり、さらに後日、大きなホールで演奏することとなっていった。
プログラムに載っている曲名と、当日の私の演奏で、客席の方達はいったい何を受け取るのだろうか?と考えたことを、今でも覚えている。

今、ヤマハ音楽教室の講師として、
「短いメロディーを作ってきてね」
と声をかける時、子ども達の表情を目で追ってみる。
ちょっと戸惑ってる?
ワクワクしてそうかな。
作曲と出会った先の道は、きっと未開の地。
どんな景色でもいい。その中で、自分からしか生まれないメロディーやハーモニーとたくさん戯れてほしい。
それは必ず、その子の音楽人生の中に残り続けるものになるから。

梅﨑 真純 講師UMEZAKI Masumi

コンド―楽器

JOCについての思い出は数え切れないほどあります。小2の時の作品を一音も変えずに発表会で披露してくれた藝大生、感激して涙が止まりませんでした。現在では舞妓さんになっている生徒さんもいます。Youtubeで動画を見た、というお客様もいるそうで、コロナ禍の中舞妓の姿でストリートピアノを弾いて活躍しています。ジュニア専門コースではない生徒さんたちは、一音一音大切に繋ぎ、心に残るアンサンブルをたくさん残してくれました。コロナ禍で会えないまま亡くなってしまった祖父への想いを曲にし、披露してくれた中学生もいます。コンクールとはまた違った、成長する子どもたちの心に大きく影響を与えてくれるコンサートだと思っています。

畔田 泰江 講師KURODA Yasue

大村楽器店

JOC作品の曲名を通して子どもたちが、今何を考え、思っているかの一部を垣間見ることができました。

◆ 子どもの気持ちを感じた曲名
『ぼくのピーちゃんポーちゃん』
とても可愛がっているジュウシマツのことを曲にしてくれました。
『さびしいことり』
同じ絵をみているのにどうしてこの曲名になったのか聞いてみたところ、本人は、モジモジ。お母様にお聞きしましたら、「あっ!」と、3月に妹が産まれたので、本人の気持ちかもしれませんと。その後、妹思いのお姉さんになりました。
『作曲やだな』
作曲がやだなという気持ちを表すために、いろいろな調(短調)は、でてくるのですが、明るい調は、あえて使わない所に注目してほしいと、話していました。裏を返せば作曲は、面白いということだと思います。
聞いてくださった方から、「気持ちがわかる。最後のテーマが やだな!やだな!って聞こえたよ」と。

◆ 時世を感じた曲名
『メタボのオバサン大変身!』
メタボリックシンドロームが世の中で騒がれはじめた頃、大人の話しを聞いていたのでしょう。
『モチーフまだ作ってないけど、曲名を考えたよ。』
ワシャワシャした楽しい曲になりました。

曲名では、ありませんが、2011年、東日本大震災が起きた年のできごとをご紹介します。
ソナタ形式の話しをしていました。
「どういう作りになってたかな?」
「ていじぶ・てんかいぶ えっともうひとつは、さいがいぶ」
えっ?子ども心に、思うことがあったのだと思います。その後で、「さいがいぶではなくて、さいげんぶ!だね。」切なくなりました。

最後に、修了を迎えた生徒さんが話してくれた言葉。
「私は、ヤマハで、いろいろなことがあったけど、それを乗り越えられた。だからこれから先、どんなことがあっても乗り越えられると思う」そう言って卒業していきました。 私が何かでつまづきそうになる時に、この言葉を思いだすことにしています。
今年も、素敵な曲名に出会えることを楽しみにしています。

中澤 圭子 講師NAKAZAWA Keiko

ヤマハミュージックリテイリング仙台店

私自身が幼稚園からヤマハで音楽をまなび、楽しい思い出が沢山あります。なかでも、小学生の時に作曲でコンサートに出演した事が、ヤマハでお仕事をするきっかけになったように思います。 先生に楽譜の書き方を教えて頂いたり、特別レッスンでいつも会わない先生に教えて頂いたり、色々な地域の生徒さんの演奏を聴いたり…刺激あふれる体験を沢山させて頂きました。
やっぱり音楽は楽しい!!そんな体験をたくさんの子供達と共有したいなあと講師になりました。コロナ禍で対面の触れあいが制限される中、音楽の持つ力も改めて感じています。音楽で『心が動く体験を』、そして『心の声を音楽で』表現していく感動が、沢山広がっていきますように。

松川 惟子 講師MATSUKAWA Yuiko

ヤマハミュージックリテイリング札幌店

2歳からヤマハ音楽教室に通わせてもらい、そこから音楽人生がスタートしました。
小学校中学年頃『My Dream』という曲を初めて作曲し、こんなのがあるよ!と勧めてもらったのがJOCでした。
当時は、楽しい=作曲が好きというより、お友達とコンサートに出られることの方が嬉しいという気持ちでいたと思います。
それから毎年作曲して披露する、中学生に上がると友人とアンサンブルして披露し、徐々に作曲することが好きという感情になりました。
高校生に上がるとコンクールで演奏する曲を自作するお姉さんがいて衝撃を受け、気がつけば自身でも“作曲してコンクールで弾こう”という自我が芽生えたのも覚えています。
大学生になり音楽を続けることが苦しい時期に作った曲、社会人時代に作った曲、その時その時に作った曲はたくさんの思い出がありますが、講師を目指そうと奮起している時に作った『Answer of a “Dream”』という曲が自身の中でも特別な1曲の1つです。直訳すると“夢の答え”。小学生で初めて作った『My Dream』(私の夢)の“答え”のアンサーソングであります。自分の中で悩んでもがいて、それでも講師になりたいという夢、掴んだその時がこの曲の完成形となりました。勤めていた職場を退職し講師2年目になります。まだまだ至らない点が沢山ありますがこの曲に支えられ、そして今まで指導してくださった方、関わってくださった方、感謝の気持ちと恩返しをし、夢の答えとして、これからも進んでいきたいと思います。