参加者たちの口コミでどんどん広がる「まちかどエクササイズ」
千葉県佐倉市にある社会福祉法人 愛光が運営する「佐倉市南部地域福祉センター」は、子どもからシニア層までが集まる地域の福祉事業の一大拠点。2019年5月から「まちかどエクササイズ」が行われており、40人もの参加者が2週間に1回のエクササイズを楽しんでいます。 佐倉市の高齢化率は全国平均を上回り(全国:26.3%、佐倉市:28.6%)、中でも「前期高齢者(65歳以上75歳未満)」が占める割合が高い傾向※にあり、今後、高齢化率及び後期高齢者の割合も高くなることが予想されます。”認知症予防”は重要な課題ですが、身近な問題として”何をしたらいいのかわからず家に引きこもっている”高齢者も増えているようです。 このような状況の中、佐倉市の施設において「まちかどエクササイズ」の導入を決めた麻生知明さんにお話を伺いました。
佐倉市関連の業務で、ヨガや体操などフレイル予防のプログラムを探していたとき、展示会のヤマハブースで「まちかどエクササイズ」を知り、導入の検討を始めました。
また、介護施設でこのようなプログラムを一から作りあげるのは相当な負担になりますが、「まちかどエクササイズ」はプログラム内容から講師の手配まで、パッケージで導入でき、“導入のしやすさ”も大きなポイントです。
福祉イベントでテスト的に実施してみた結果も「面白い!」「こんな楽しいエクササイズ、なかなかない」と好評で、地域の一般シニア向けフレイル予防プログラムにしたほうがより受け入れられるのではと思い、南部地域福祉センターで実施させていただくことにしました。
同センターには若くて認知症予防に強い関心を持つ方が多く集まっており、ヨガや体操のメニューにおいても多くの人が参加されています。「まちかどエクササイズ」においても簡単な告知のチラシを作って配っただけでスタート時には20~30人程度の参加者が集まりました。現在では、口コミで広がり40人ぐらいにまで参加者が増えています。
参加者から「楽しい!」という反応もありますし、ニーズと合っていると思います。「2週間に1回では少ない、もっと体を動かしたい」という声もあり、今後、当苑を会場にして週に1回のペースにすることも検討しています。 また、椅子に座ったままで行う運動を増やしたり、嚥下トラブルを防止する発声練習を盛り込むなど今のものより少し緩やかな動き主体のプログラムがあれば、はちす苑でも積極的に取り入れていきたいです。
「まちかどエクササイズ」は、地域貢献や法人の価値向上にもつながるため、今後も続けていきたいと考えています。