ヤマハ音楽支援制度は2010年度より「地域音楽活動支援」をスタートし、地域への音楽普及や音楽文化向上の視点で演奏や創作の活動に取り組む音楽グループ・団体への支援を行っています。2015年度も、幅広いジャンルと活動でいずれも活発に音楽の素晴らしさを地域に伝える76件が対象となりました。 今回は下記団体の活動リポートをご紹介します。
- ・団体名:那覇ジュニアオーケストラ(沖縄県那覇市)
- ・協 力:文教楽器
- ・実施日:2015年8月9日(日) パレット市民劇場
- ・活動内容:「那覇ジュニアオーケストラ第2回定期演奏会
「那覇ジュニアオーケストラ」は、プロのオーケストラ「琉球フィルハーモニックチェンバーオーケストラ“イオ”」を運営団体として、2013年10月に発足しました。当初は弦楽器のメンバーで活動を始めましたが、昨年秋より管楽器も加わり、オーケストラの編成で40名以上の団員を抱えるまでに成長してきました。団員は、那覇市を中心とした近郊の小学1年生から高校2年生の子どもたちで構成されています。弦楽器は未経験者の受け入れもしており、楽器のレンタルも行っています。また管楽器は、1年以上の経験者であることと、楽器を準備できることを条件に、音楽の大好きな仲間を幅広く募集しています。 普段の練習は月3回、弦楽器・管楽器の分奏と管弦合同の合奏を行っていますが、それ以外にも国内外のプロ演奏家のワークショップを受講したり、海外のポップスグループとの交流会を開いたり色々とチャレンジをしています。
今回の定期演奏会では、お客様に子どもたちの一生懸命演奏する姿をお届けし、オーケストラをより身近に感じてもらいたいという思いから、初心者クラスの発表の場も設定しました。 また「琉球フィルハーモニック」のメンバーとも共演することをコンセプトに、演奏会直前3日間のプロの指揮者によるリハーサルを経て本番に臨みました。
当日は約400名のホールに満員のお客様が来場し、前回も聴いて下さった方からは「1年でこんなに上達するものなのか」という驚きの声や、初めて聴かれた方からは「予想以上の演奏レベルで楽しめた」との声も寄せられました。 会場からはたくさんの温かい拍手をいただき、和やかな雰囲気のうちに終了することができました。