ヤマハ音楽支援制度は2010年度より「地域音楽活動支援」をスタートし、地域への音楽普及や音楽文化向上の視点で演奏や創作の活動に取り組む音楽グループ・団体への支援を行っています。2016年度も、幅広いジャンルと活動でいずれも活発に音楽の素晴らしさを地域に伝える77件が対象となりました。
今回は下記団体の活動リポートをご紹介します。
- ・団体名:女声合唱 Luce(三重県四日市市)
- ・協 力:第一楽器
- ・実施日:2016年11月20日(日) あいあいホール
- ・活動内容:「女声合唱 Luce 第3回演奏会」
「女声合唱 Luce」は、地域に合唱音楽を広めたいという思いから、また指揮者の岩木和樹先生のもとで歌いたいという希望もあり、2008年12月に「アンサンブル ルーチェ」としてスタートしました。メンバーは20代から60代の女性20名の構成で、音楽経験もさまざまですが、皆で響きをひとつにすることで、聴いてくださる人に合唱の素晴らしさを知っていただけるように常に心がけながら、四日市市を中心に活動しています。
年間の活動は、各種コンクールへの出場をはじめ、単独演奏会の開催、また合唱祭への参加やボランティア演奏など、幅広く積極的に行っています。
今回の演奏会の企画にあたっては「歌の力で地域を元気にしたい」「女性作曲家の作品や親しみのある楽曲で女声合唱の魅力を幅広い年齢層に伝えたい」「家庭の主婦や仕事を持つ女性の皆さんにも、気軽に音楽に触れることのできる機会や場を提供したい」といったことを特に意識しました。
全体は4部構成のプログラムでしたが、第1部から第3部までは、現代日本の作曲家3人によるさまざまな魅力溢れる作品を、解説を交えながら紹介しました。また、その中で委嘱作品の初演も行いましたが、私たちが地元で未発表の曲を演奏することにより、お客様に合唱音楽の奥深さを知ってもらいたいという思いで、毎回取り組んでいます
最後の第4部では、最近のドラマのテーマソングなどおなじみの楽曲を合唱で表現しました。「朝ドラ」に関するクイズや会場のお客様と一緒に歌う曲も用意して、和やかな雰囲気を作ることができ「楽しい舞台で飽きなかった」という感想もいただきました。
ほぼ満席に近い会場での演奏会に、出演したメンバー全員が、やり遂げたという充実感を味わっています。
これからも、私たちの演奏を通じて、ハーモニーの味わい・面白さをお伝えすることで、合唱をより身近なものに感じていただき、そして聴いてくださったかたがたが合唱に関心を持たれ、生涯学習の一環としての合唱の輪がさらに広がっていくことにつながってほしいと思っています。