2015年11月13日(金)14日(土)の2日間に渡り、全国のヤマハ音楽教育システム講師が参加し、横浜のベイシェラトン ホテル&タワーズで講師フォーラムを開催しました。このフォーラムは、日ごろヤマハ音楽教室で子どもたちをレッスンし、今後も活躍が期待される講師の更なる音楽力の研鑽を目的に毎年実施しており、今年はキャリア20年目を迎えた講師を中心に、約180名が参加しました。
13日(金)の最初のプログラムは、ジャズピアニスト国府弘子(こくぶひろこ)氏によるプレイ&トーク。長年に渡り第一線で多くのミュージシャンとの共演をしてきた国府氏ならではの、音楽表現に関するアドバイスや、作曲にまつわるエピソードを交えたオリジナル曲の演奏など、暖かい人柄が伝わってくる内容となりました。
参加している講師がその場で指名され、ヤマハ音楽教室のテキスト曲のメロディーを元に即興演奏する、という場面では、「オンステージする経験を通して得られる音楽的・人間的成長を実感して欲しい」という国府氏の思いに応え、3名の講師が次々に素晴らしい演奏を披露しました。
続いては、エレクトーンプレイヤー倉沢大樹(くらさわだいじゅ)氏と、アコーディオン奏者の桑山哲也(くわやまてつや)氏のコラボレーションによるステージ。それぞれのソロ演奏と、2人のアンサンブル演奏に加え、楽しいトークが次々と繰り出され、会場は大いに盛り上がりました。
アコーディオンは形状により「ピアノ鍵盤式」や「ベルギー配列」などの分類があり、この日演奏された「ボタン式クロマチックアコーディオンイタリア配列」の演奏家は日本では桑山氏だけとのこと。倉沢氏が奏でるエレクトーンSTAGEA(ステージア)の音色との相性は抜群で、参加者はあっという間の90分を楽しみました。
14日(土)は、上智大学音楽医科学研究センター長(准教授)で、ハノーファー音楽演劇大学 客員教授の古屋晋一(ふるやしんいち)氏による講演。
自らも子どもの頃はヤマハ音楽教室で学び、音楽コンクールでの入賞や、リサイタルでの演奏経験も持つ研究者という視点からの、「脳と身体への科学的な分析により、学習者が肉体的、精神的ストレスを感じずに、音楽レッスンを効果的、効率的に行うには?」という興味深いテーマの講演に、参加した講師も深く共感し、参考になった様子でした。
今回の講師フォーラムも、素晴らしい演奏や講演など、盛りだくさんのプログラムにより、参加した講師たちにとって充実した2日間となりました。