個人のみならず、多くの企業・組織・ブランドが活用しているFacebook。ヤマハ音楽教室も2016年9月から、満を持して公式Facebookをスタートしました。今回は、その発信に携わる、ヤマハ音楽振興会 カスタマーコミュニケーショングループの桐野瑶子さん、福田愛美さん、高橋正夫さんに話を聞きました。
情報やメッセージが好循環する空間を目指して
――Facebookを立ち上げた目的を教えていただけますか?
桐野: Facebookはいろいろな形式の記事をお届けしやすいこと、そしてSNSの中で一番ユーザーが多いので、お客さまとの相互コミュニケーションの実現という大きな目的を考えて選択しました。
高橋: 在籍生の保護者やOBなどヤマハ音楽教室と接点がある方、そしてこれからヤマハ音楽教室と接点を持とうと考えている方々に、必要な情報や興味を持っていただける情報を届けたい。また、こちらから発信した情報に「いいね!」をいただくことや、コミュニティーを作ることを心がけています。
桐野: Facebookを通して、ヤマハ音楽教室に共感してくれている人が、ヤマハ音楽教室を好きになってくれて、その人たちが自発的にコメントをくれるようになって、好循環が生み出せるような空間になると良いと思っています。
お客さまが何を知りたいか、読んでどう思うかを忘れずに
――Facebookの発信では、どのようなことにこだわっていますか?
桐野: パンフレットなどではなかなか発信できない、気軽に読めて思わず「へ~」といいたくなるような情報を発信していくことです。ただ、私は今まで宣伝広告に携わってきたため、記事を作るときにこちらのいいたいことばかりになってしまうことも…。お客さまが何を知りたいか、この記事を読んでどう思うか、という視点を忘れないで記事を作らなければいけない、と思っています。
福田: 記事の中で取り上げる音源や映像、教材のイラストなどの、品質を大切にしつつ、どの部分を切り取ってお見せするかが非常に重要だと考えています。文章もしかりですが、私たちが見せたいものとお客さまが見たいものが重なり合う部分はどこか、ということは常に意識して記事を作るようにしています。
高橋: あまり言葉を華美にしないで、記事として客観的に伝えるところと、福田さんと桐野さんの2人が、自分の目線の言葉もそこに添えているところ。これが良いバランスだと私は思います。伝えるべきところは伝え、自分の意見も発信する。これはFacebookだからこそできるのではないでしょうか。
――記事をご覧になったお客さまからは、どのような反応がありましたか?
桐野: ヤマハ音楽教室に通うお子さまの保護者の方や、教室の卒業生の方が多くコメントしていただいているように思います。例えば「ヤマハ音楽教室のレッスンで使っているCDの音源は、こんなに大がかりに録音しているとは知らなくて、子どもとすごい!と歓声をあげていました!」というコメントがありました。また、「細部にこだわっているヤマハ音楽教室の教材を、自分はすごく魅力的だと思っています」というコメントも。お客さまが残してくださる「ヤマハ音楽教室のここが魅力」というコメントは、とてもありがたいです。
コメントや「いいね!」が励みに
――心に残ったエピソードなどを教えてください。
福田: 創業当時のヤマハ音楽教室の写真を掲載したときに、「私のときにも足踏みオルガンで習っていました」といったコメントをいただきました。内容から推定しますと、ご年配の方がコメントしてくださったようです。「こんな歌を歌っていました」と、現役の先生が知らないような歌のフレーズを書き込んでくださったり。意外と幅広い世代の方々にも見ていただいていることが、うれしかったです。
桐野: ほかにも「自分も小さなころからヤマハ音楽教室に通っていました。今、外国語を習っていて、音感が付いていたことがすごく良い影響になっていて、とても感謝しています」とか。「自分が昔バスに揺られて、とても疲れながらもヤマハ音楽教室に通っていたことを久しぶりに思い出しました。今は娘と一緒に通っています」というコメントも。コメントや「いいね!」をいただけると、Facebookを始めて良かったなと思いますし、励みになります。