ヤマハ音楽院「エレクトーン競演特別コース」は、エレクトーンの活躍の場の更なる拡大を目的として、オーケストラの楽器や声楽家との競演、またオペラやミュージカルなどの伴奏のできる幅広い演奏家の育成を目指し、第1期から継続の受講生2名に加え、新たに参加した2名、計4名の受講生による第2期レッスンを2018年6月よりスタートしました。
レッスンはオペラやピアノ、弦楽器などのテーマ設定を行い、エレクトーンレッスンの他にゲスト共演者とのアンサンブルレッスン、楽曲分析、指揮者によるアドバイスなど多角的な学習内容で構築し、指導は森下絹代氏、渡辺睦樹氏によるエレクトーンの他に、指揮者の千葉芳裕氏、作曲家の久行敏彦氏、またヴァイオリニストの漆原啓子氏など、第一線で活躍する音楽家、演奏家による質の高いレッスンを実施し、「競演」の技術を高めてきました。
その成果の披露の場として、2019年5月14日(火)ヤマハ音楽振興会「スペースM」にてコンサートを開催。プログラムは、ピアノ協奏曲、チェロ協奏曲、オペラとバラエティ豊かに構成し、ゲストにはピアニストの吉永哲道氏、チェリストのピーティ田代櫻氏、歌手の中須美喜氏など、豪華なメンバーを迎え、受講生4名がそれぞれ個性ある見事な競演を果たしました。
ゲスト共演者からは、「エレクトーンとのコラボ演奏はオーケストラとは異なった魅力があり、新たな可能性が感じられた」「機会があれば、ぜひ共演したい」などのコメントが寄せられました。
今後、受講生たちのエレクトーン競演による活躍を期待すると共に、新たな可能性を見出す方々が増えていくことを願っています。
1.『ピアノ協奏曲第3番第1楽章』(プロコフィエフ)
ピアノ:吉永哲道
エレクトーン:松田有季乃
2.『ピアノ協奏曲』(ラヴェル)
ピアノ:吉永哲道
エレクトーン:長嶋怜奈(第1楽章)、張樂(第2、第3楽章)
3.『チェロ協奏曲第1楽章』(ドヴォルザーク)
チェロ:ピーティ田代櫻
エレクトーン:前田絢葉
指揮:千葉芳裕
4.『ラ・ボエーム』~第1幕、第3幕より抜粋(プッチーニ)
ヴォーカル:中須美喜、鈴木美郷、堀越俊成、堤智洋
エレクトーン:松田有季乃(第1幕)、前田絢葉(第3幕)
指揮:千葉芳裕