「第89回日本音楽コンクール」チェロ部門で、2020年度奨学生の藤原秀章さんが第2位、柴田花音さんが入賞

2020年10月27日(火)東京オペラシティコンサートホール(東京都新宿区)で開催された「第89回日本音楽コンクール」(主催:毎日新聞社、NHK)チェロ部門本選で、2020年度奨学生の藤原秀章さんが第2位を受賞。同じく柴田花音さんが入賞しました。

藤原秀章さんのコメント

本選の舞台で空気に呑まれてしまった前回の日本音楽コンクール。3年ぶりに開催された今回のチェロ部門では、結果を求めることよりも、この舞台でけじめをつけられるような演奏をしようと挑戦を決心しました。

新型コロナウイルスが世界中で蔓延する中、私も留学先のベルリンでレッスンを再開することは叶いませんでしたが、そんな中でもご支援をいただき、集中して取り組めたことは本当に幸いでした。予選、本選共にプレッシャーがかかる舞台ではありましたが、最終的に2位、および全部門から選ばれるE・ナカミチ賞受賞という形で終えることができました。培ってきたものをしっかりと表現し、前回から成長した姿を証明できたように思います。同時に、準備や本番を通じて未熟さも痛感しています。

これからも、勉強しなければならないことは山のようにありますが、ひとつひとつの経験を糧に、こうして勉強させていただけることに感謝して、成長していきたいと思っております。

柴田花音さんのコメント

この度は第89回日本音楽コンクール・チェロ部門本選にて入選をいただき光栄に思います。

新型コロナウイルスの影響に伴い、今年3月に留学先のカナダより一時帰国いたしました。新しい生活様式という特殊な環境下で、オンラインでのレッスン、さらに初めて取り組む課題曲ばかりのコンクールに参加すること、これは私にとって非常に挑戦的でありました。

今の自分に、日本でしかできないことを、日本ならではの勉強環境下で、たくさん学び、吸収し、自分を高めようと、前向きな気持ちを保つことを心がけ、過ごすことができました。これはひとえに私の大きな決断をサポートしてくださった先生方のおかげであり、感謝の気持ちでいっぱいです。そしてヤマハ音楽支援制度により、このような状況下でも思う存分勉強できる環境を整えることができ、大変感謝しております。

未だ先の見えない不安な状況が続きますが、収束しカナダに帰国した際には、より成長した自分を示すことができるよう、日々、精進したいと思います。