「ヤマハエレクトーンコンクール(YEC)2014」の上位入賞者によるYECハイライトコンサートを大阪・名古屋・東京の3会場で開催しました。YECは「エレクトーンによる新しい音楽の世界を創造する人材を求める」ことを目的に展開していますが、今回のコンサートはその成果のアウトプットの場として、YEC2014第2位(最高位)の岩城直也さんとEunike Tanzil(ユニカ・タンズィル)さん、第3位の須浦リナさん、第4位の前田絢葉さん(東京・大阪公演のみ)、セミファイナリストの山崎雅也さん(名古屋公演のみ)が出演しました。
【コンサートスケジュール】
- ■大 阪:2015年6月20日(土) ザ・フェニックスホール
- ■名古屋:2015年6月21日(日) 広小路ヤマハホール
- ■東 京:2015年6月28日(日) マウントレ―ニアホール渋谷
各会場とも満員の観客を迎え、4人各々が自身のMCで進行しながら演奏するスタイルで、個性溢れるステージが繰り広げられました。 前田絢葉さん(大阪・東京公演)はクラシックのスタイルで、オリジナル曲とラフマニノフの『交響曲第2番 ホ短調op.27第4楽章』の2曲を演奏。2曲とも自分にとって大切な思い入れのある曲ということで、シンフォニックで力強い演奏を披露しました。 山﨑雅也さん(名古屋公演)は、オリジナル曲の爽やかなフュージョンと、大人びた雰囲気のタンゴ『Tango Pour Claude』の2曲を演奏。それぞれの曲の持ち味を生かし、楽しんで演奏している様子が客席に伝わってきました。
須浦リナさんは、オリジナル曲2曲と、自身が大好きだというビッグバンドスタイルにアレンジした『リパブリック賛歌』の3曲を演奏。多彩な音色を駆使し、ジャズフュージョンやバラードなどバラエティに富んだジャンルの演奏を披露しました。 岩城直也さんは、オリジナル曲2曲を含む5曲を演奏。チャイコフスキーの有名な複数曲のメロディーを盛り込んだ『Serenade for Strings』や、ピアノの音色だけで演奏したチャップリンの『Smile』など、音楽大学で映画・放送音楽の作曲を学んでいるというだけあり、多彩なアレンジ力と豊かな発想をいかんなく発揮しました。
16歳・最年少のユニカ・タンズィルさん(インドネシア)は、オリジナル曲3曲を中心に5曲を演奏。自国の北スマトラの伝統音楽スタイルにアレンジし、両手で鍵盤を打楽器のように叩く様子が印象的な『アニーローリー』、足鍵盤でタップダンスを披露する、アイリッシュ音楽を基にした『Espíritu del Irlandés』など、体全体での圧倒的なパフォーマンスで観客を魅了しました。 またMCでは、英語と流暢な日本語で、銀座で買い物をした際に父親とはぐれて慌てた話や、インドネシアの気候は「暑い」と「とても暑い」の2つしかないといったユーモア溢れる話で会場の笑いを誘うなど、エンターテイナーとしての素質も窺わせる一面を披露しました。
「YEC2015」の展開スケジュールや応募要項などは、「YECオフィシャルサイト」にてご覧いただけます。>>> YEC2015概要 – ヤマハエレクトーンコンクール(YEC)