60余年の活動の中で、これまでに国内で500万人以上の子どもたちが学び、巣立っているヤマハ音楽教室。感動する心を重視し、子どもたちの無限の可能性を引き出すべく活動を行っており、ジュニアオリジナルコンサート、ジュニアエレクトーンコンクール、ヤマハエレクトーンコンクール、ヤマハジュニアピアノコンクール、ヤマハマスタークラスなど、幅広く音楽教育・普及活動を展開。その中から選ばれた出演者により、年に一度のスペシャルコンサートとして行っているのが、2004年から開催しているこの「ヤマハ・ガラ・コンサート」です。2017年7月2日(日)、Bunkamuraオーチャードホール(東京都渋谷区)で、14回目を開催しました。
コンサートは15歳以下の子どもたちが心に感じたことを曲で表現し、自ら奏でる「ジュニアオリジナルコンサート」の2015年度の作品から始まりました。
田中響咲さん(11歳)はパーカッション使いが印象的な『アンダルシアの踊り』をエレクトーンソロで。ピアノの荒子歌さん(9歳)は、フルートとの共演で6曲の小組曲『コスモスとお月さま』をファンタジックに奏で、藤森咲智さん(12歳)は有泉一葉さん(13歳)と息ぴったりのダイナミックなピアノ連弾で、『祭りだ!ワッショイ!!』を披露しました。
昨年始まった「ヤマハジュニアピアノコンクール」からは、C部門第一位の今井菜名子さん(13歳)が登場し、ショパンの『スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 作品39』を豊かな表情で瑞々しく演奏しました。続いて「ジュニアエレクトーンコンクール2016」から小学生高学年部門第一位の浅野圭美さん(13歳)。『FIREFLY』(蛍)のスリリングな冒険を、迫力ある吹奏楽サウンドで鮮やかに浮かび上がらせました。
第1部のプログラム最後は、“感動を与えられる演奏家の輩出”を目指し展開している「ヤマハエレクトーンコンクール」2016年度の覇者・山﨑雅也さん(19歳)が飾ります。オリジナル曲『尽くせど愛せど』の、パーカッション金武功さんとのスペシャル・バージョンでの演奏が切なく胸に迫りました。
そして休憩の前にサプライズ! 第2部に登場の作曲家・ピアニストの村松崇継さんが一足早くステージに登場し、即興演奏を聴かせてくださることに。5つのランダムに選ばれた音を使った『音列即興』にチャレンジ。会場の子どもたちが元気に選んだ「シソラレファ」という無機質な音の並びを、司会の久保純子さんが提示した“浴衣”をテーマに華麗に色付けし、見事なピアノソロ作品として弾き上げ、会場からは大きな拍手が送られました。