
2017年8月22日(火)・23日(水)の2日間にわたり、ヤマハホール・ヤマハ銀座スタジオ(東京都中央区)にてヤマハ音楽教室に通う生徒さんとご家族を対象とした「ヤマハ音楽教室 ジュニア・ミュージックフェスタ2017」を開催しました。
演奏やアレンジなど様々な分野で活躍されている音楽家によるコンサートや講座を実施し、多くの方が来場されました。
Play&Talk 西村由紀江~音と話してみれば~(8/22 ヤマハホール)

ピアニストとして永年にわたり活躍する西村氏が、演奏とともにヤマハ音楽教室で学んでいた幼少期のレッスンの思い出や、プロ活動でのさまざまなエピソードを語りました。ヤマハ音楽教室の教材に収載されている『オルゴールを聴きながら』や、ド・レ・ミ3つの音を「しりとり」の形で繋げて8小節のメロディを作り、西村氏の即興の伴奏づけによって1曲の作品に仕上げる「ドレミのしりとり」など、充実した講座となりました。手が小さい悩みを克服する手段として名曲を弾きやすくアレンジし、多くの曲を楽しみながら音楽力を高めていったというエピソードとともに演奏された「ショパン10曲メドレー」では、美しいピアノの音が会場いっぱいに響き渡り、客席からは大きな拍手が贈られました。
Play&Talk 井上鑑~アレンジの魔法~(8/22 ヤマハ銀座スタジオ)

日本を代表するアレンジャーの井上氏が、アレンジの秘訣やレコーディングの過程などをレクチャーしました。ステージ中央に置かれたグラントピアノとシンセサイザーを使い、自身の作品を題材に「素材」としてのメロディにアレンジのアイデアをどのように反映させて完成へと導いていくかを解説。レコーディングに取り組む前の段階で作られたデモ音源と、実際にリリースされる完成品の聴き比べによって、アレンジの「魔法」の効果を検証しました。後半にはオリジナルのソロ曲も披露。井上氏の真摯な音楽の想いが伝わってきました。
Play&Talk 倉沢大樹&桑山哲也~スペシャルコンサート~(8/23 ヤマハホール)

前半はアコーディオン奏者として活躍する桑山氏のオリジナル曲を中心に、エレクトーンプレイヤー・倉沢氏との息の合ったコラボレーションを展開。また、桑山氏の軽妙なトークで会場には笑顔が溢れました。続いてドラムの八木秀樹氏を加えて『海の見える街』『ケセラセラ』など、心地よい緊張感に溢れたトリオでの演奏を披露。細やかに歌うアコーディオンの繊細な音色にSTAGEAのサウンドが重なり、さらに八木氏の精密なドラムによって見事なアンサンブルが完成。アンコール曲『リベルタンゴ』まで、聴き応えたっぷりの構成に会場は熱気に包まれました。
ワクワク!ドキドキ?エレクトーン即興アンサンブル第2弾(8/23 ヤマハ銀座スタジオ)

エレクトーンプレイヤーの加曽利康之・鳥居達子が進行を務め、ジュニアオリジナルコンサート(JOC)の作品に即興でアンサンブルパートを作りながら3人の演奏として仕上げました。2台のSTAGEAとグランドピアノが並ぶステージに両氏が登場、作曲者の藤崎円緒さんを呼び込み、作曲した際のイメージや加えたい音色などを尋ねながらエレクトーンパートをまとめていきます。作曲者の意図を優先しながら「こんな感じはどう?」と、両氏がフレーズや音色のサンプルを示し、アンサンブルが完成に向かう経過を紹介しました。後半に登場した猪越千寛さんの作品も同様に、お互いの演奏を引き立てながらのアンサンブルとなりました。
エレクトーンミニコンサート(8/22,23 ヤマハ銀座ビル1階)
1階のスペースでは、ヤマハ音楽教室在籍生による「エレクトーンミニコンサート」も行われ、各日2回のステージに計7名が出演。日頃の練習の成果を発表しました。衣装や選曲にもそれぞれ出演者の個性が発揮され、多くの人が足を止め、演奏に耳を傾けていました。


杉本晟太郎(じょうたろう)さん(小学3年生)による『パイレーツ・オブ・カリビアン メドレー』(写真左)、鈴木美琴(みこと)さん(小学3年生)による『パイレーツ・オブ・カリビアン メドレー』『Jupiter』の演奏に通行客からも暖かい拍手が。
14組の国内外の子どもたちが出演し、感性あふれるオリジナル曲と即興演奏を披露した「第46回インターナショナルジュニアオリジナルコンサート」の模様は、次回ご紹介いたします。