
2017年春から全国でスタートした「青春ポップス」。「1960~80年代のヒット曲を仲間と楽しく歌える」と好評で、50代、60代の女性を中心に会員が増えています。楽譜は使用せず、お手本となる映像にならって歌やステップを覚えることができ、誰でも気軽に参加できる青春ポップスとはどんなプログラムなのでしょうか。ここでは宮城県内のクラスの様子をご紹介します。
※「青春ポップス」の公式サイトはこちら。全国各地の様子もご覧いただけます。
まずは曲にまつわるエピソードから
毎回1曲新しい曲にチャレンジします。この日は1967年(昭和42年)に発売された『真赤な太陽』。いわずと知れた美空ひばりのヒット曲で、当時の歌番組などではミニスカートを着用しダンスを踊りながら歌うなど、それまでのイメージとは大きく異なる楽曲でもありました。
プログラムの冒頭では、タレントのグッチ裕三氏による曲紹介がオリジナル映像として流れ、曲にまつわるさまざまなエピソードがユーモラスに紹介されます。また、ファシリテーター(講師)から歌詞やステップなどの具体的なポイントも伝えられます。
続いてウォーミングアップ
体の緊張をほぐすために軽くストレッチを行います。ストレッチを行うことで、体も温まり声も出やすくなるのだそう。
続いて行う発声練習では、映像を見ながらハミングによる音階練習や、腹筋を使って強い息を出す練習などを行います。大きく口を開け表情筋を意識して歌うことで、徐々に大きな声も出てきました。
メロディー、ステップなどの部分練習
まずはお手本の映像を見て、歌やステップの確認。皆さんおなじみの曲なので、メロディーを口ずさみながら自然と体が動きます。ファシリテーター(講師)から「出だしの“真っ赤”をハッキリ、口を大きく開けて歌いましょう」とアドバイスがあり、メロディーを部分的に練習したり、わかりにくいと思われるステップを部分的に確認していきます。
楽しく歌おう!
仕上げはファシリテーターによるエレクトーン伴奏で1曲を通して歌います。歌を少々間違えても気にしません(笑)。最後のポーズがキマり「皆さんバッチリでーす!」の声に、思わず拍手がわきおこりました。
途中で数分間の休憩をはさみ、水分補給も忘れずに行います。仲間とのコミュニケーションタイムにもなっていて、お互いの体調を気遣ったり、家族の話題になることもしばしば。
後半では、過去に練習した曲を繰り返し歌いレパートリーを定着させていきます。この日はクラスが開講して間もない時に歌った『待つわ』(あみん)と、『太陽がくれた季節』(青い三角定規)に再び挑戦。思いきり歌って踊って90分、仲間との楽しい時間があっという間に過ぎていきました。
全国各地から寄せられた会員の声
現在、約7,200人となった会員。全国各地から「とにかく楽しい」「青春時代が甦る」など、さまざまな声が寄せられています。
テレビ番組「甦れ!青春ポップス」も放映中
「青春ポップス」に連動したテレビ番組「甦れ!青春ポップス」をBS朝日にて放映中です。「青春ポップス」レパートリーから毎回1曲を取り上げ、当時の社会・文化・音楽シーン、曲の特徴解説やアーティストにまつわるエピソードなどを楽しいトークで紹介。また、スペシャルコーラス隊がステップとハーモニーをつけて歌の魅力を披露します。
・番組名: 「甦れ!青春ポップス」
・放送局: BS朝日
・放送日: 毎週日曜日 朝8:30~9:00(2018年3月まで放送)
・進行: 清水ミチコ、六角精児
・提供: ヤマハ音楽振興会