
エレクトーンを学ぶ中学生以下の子どもたちが、演奏力や創造性をより高いレベルで発揮しあうジュニアエレクトーンコンクール(JEC)2016ファイナルを、2016年12月4日(日)、よみうりホール(東京都千代田区)で開催しました。
昨年から始まったこのコンクールは、小学生低学年部門、小学生高学年部門、中学生部門の3部門を展開。10月に東京会場・大阪会場で行われた選考会で選ばれた国内出場者26名と、海外から選出された5名の、合計31名がファイナルのステージで熱演を繰り広げました。
7名がエントリーした小学生低学年部門は、未就学児~小学3年生までが対象で審査員による審査は行われず、4分以内の自由曲1曲を演奏。今回はクラシックを演奏する人が多く、目を見張るようなテクニカルな演奏が次々に飛び出しました。小学生高学年部門は12名がエントリー。4分以内の自由曲1曲と、課題演奏『ロンドンデリー・エア』を2分以内で演奏しました。テクニックはもちろん、表現力もしっかりとした演奏は客席を感嘆させました。そして中学生部門の12名は、5分以内の自由曲1曲と、課題演奏『オール・ザ・シングス・ユー・アー』を3分以内で披露。ジャンルや演奏に個性がよりはっきりと出る、オリジナリティあふれる演奏が続きました。
審査の結果、小学生高学年部門は『FIREFLY』を演奏した浅野圭美さんが第1位を受賞。幻想的に始まったオーケストラの楽曲は、フレーズ同士が会話するように変化を続け、豊かな表現力を提示しました。課題曲はスケール感のあるオーケストラで聴かせました。中学生部門の第1位は川口裕翔さん。デジタルミックスなジャズナンバー『WHAT ABOUT ME?』を演奏しました。変化に富んだリズムをグルーヴたっぷりに聴かせ、エレキギターのリアルなサウンドも印象的。課題曲はアコーディオンとサックスでシャンソンの雰囲気にまとめました。
小学生部門第1位 浅野圭美さん(小6・12歳)のコメント
選ばれてびっくりしていますが、とてもうれしいです。今日の演奏はミスタッチが少しあったので、98点。
課題曲はたまたまテレビで観たオードリー・ヘップバーンがイメージにぴったりだったので、テーマにしてアレンジをしました。自由曲はインターネットで見て「かわいいな、弾いてみたいな」と思って決めた曲です。「蛍」という意味のタイトルなので蛍を思い浮かべて演奏しましたが、難しいところもあって、毎日学校に行く前、帰ってからごはんまで、ごはんのあと寝るまで……と、練習を頑張りました。
将来の夢は廣田奈緒子さんのようなエレクトーンプレイヤーになることです。