エレクトーンを学ぶジュニア世代が、演奏表現力や創造性をより高いレベルで発揮し合う「ジュニアエレクトーンコンクール(JEC)2015ファイナル」を、2015年10月25日(日)NHK大阪ホールにて開催しました。
「JEC」は、中学生以下の子どもたちのエレクトーン演奏力、音楽力向上を目的としたコンクールとして、今年から新たにスタートし、「中学生部門」「小学生高学年部門」「小学生低学年部門」の3つの部門で展開。9月に東京と大阪で実施した「選考会」を通過した26名の国内出場者に、海外からの出場者5名を加えた総勢31名が、ファイナリストとして見事な演奏を披露しました。
審査員からは、「大きなステージで弾き切ったことが、素晴らしい経験になったと思う」「堂々とした演奏に勇気をもらった」などのコメントが寄せられました。また、「その人にしかできない演奏を、個性的な創作を、さらに目指してほしい」と、今後の活躍に期待を寄せる言葉が贈られました。
受賞結果
<中学生部門>
- 第1位 高木 真結(たかぎ まゆ) 中2 静岡県三島市
- 第2位 窪田 ひかり(くぼた ひかり) 中3 北海道河西郡
- 第3位 中川 華音(なかがわ かのん) 中1 北海道旭川市
- 審査員特別賞 Haniel Anugerah Tanzil(ハニエル アヌグラ タンズィル) 14歳 インドネシア
<小学生高学年部門>
- 第1位 窪田 大志(くぼた たいし) 小6 北海道河西郡
- 第2位 大坊 音葉(だいぼう おとは) 小6 北海道旭川市
- 第3位 前田 莉緒(まえだ りお) 小5 愛知県日進市
- 審査員特別賞 石塚 友里愛(いしづか ゆりあ) 小6 千葉県船橋市
<審査員>
- 中西 俊博 ヴァイオリニスト / 挾間 美帆 ジャズ作曲家、ピアニスト /
- 平部 やよい エレクトーンプレイヤー、作・編曲家 / 渡辺 睦樹 エレクトーンプレイヤー /
- 尾野 カオル エレクトーンプレイヤー / 廣田 奈緒子 エレクトーンプレイヤー /
- 杉山 久仁夫 審査員長、ヤマハ音楽振興会理事
※小学生低学年部門は順位付けなし
中学生部門第1位 高木真結さんのコメント
今回のステージでは、自分らしく、気持ちを込めて演奏することができ、最高の結果をいただいて、とても嬉しく思っています。
課題演奏では、エレクトーンを演奏する上で一番大切なものは何か、ということをすごく考えさせられました。それはきっと「表現力」なのだと思い、短い練習期間の中でどう表現すればイメージを伝えられるか、それらを細かく追究したことで、自分自身も成長できたと思っています。自由曲の『アヴァタラの3つのマントラⅠ:地上のアヴァタラの行いと幻影』は、初めて聴いた時、エネルギッシュで神秘的な空気感に引き込まれました。とても難しそうだと感じましたが、チャレンジしたいと思い選曲しました。
学校の部活や勉強、それから、今回妹も「小学生低学年部門」に出場したこともあり、練習時間のやりくりが、大変でしたが、今回このような素晴らしい結果をいただけたのは、刺激しあって一緒に頑張ってきた仲間の支えや、ずっと一緒に困難を乗り越えてきた先生との信頼関係があったからこそだと思っています。
支えてくださった先生、友達、家族…すべての人たちへの感謝の気持ちを忘れずに、そして素晴らしい賞をいただけたことを誇りに、さらに努力していきたいです。
小学生高学年部門第1位 窪田大志さんのコメント
2年前に出場した時は、名前が呼ばれなかったので悔しかったのですが、今回は1位で呼ばれて すごく嬉しいです。本番では、舞台裏で待っている時は緊張したけれど、エレクトーンに向かったらそれはなくなって、集中出来ました。このような大きなステージで演奏出来て、とても嬉しかったです。
練習はあまり好きじゃないけど、上手になるために毎日頑張りました。特にベースのトレーニングをしました。課題曲も、最後の最後まで上手に弾けるように、諦めずに頑張って練習しました。
これからも、色々な曲に挑戦してみたいです。苦手な即興演奏も、もっと頑張ります。
※大志さんのお姉さん・窪田ひかりさんも「中学生部門」で第2位を受賞しました。