ヤマハ音楽支援制度は2010年度より「地域音楽活動支援」をスタートし、地域への音楽普及や音楽文化向上の視点で演奏や創作の活動に取り組む音楽グループ・団体への支援を行っています。2016年度も、幅広いジャンルと活動でいずれも活発に音楽の素晴らしさを地域に伝える77件が対象となりました。 今回は下記団体の活動リポートをご紹介します。
- ・団体名:ますほジュニアクワイア(山梨県南巨摩郡富士川市)
- ・協 力:内藤楽器
- ・実施日:2016年9月22日(木・祝)) 富士川町ますほ文化ホール
- ・活動内容:「ますほジュニアクワイア ロビーコンサート」
「ますほジュニアクワイア」は、甲府盆地の南に位置する富士川の流れる街、富士川町の美しい自然と緑に囲まれた「増穂町文化会館」(現:富士川町ますほ文化ホール)にて、「広く地域の子どもたちのために学校外教育(文化)活動の一環としての音楽環境を…」という基本理念のもとに2003年3月に発足しました。 富士川町内や近隣の市区町村の、歌うことが大好きな小学生から大学生までが、年齢や学区を越えて集まっています。
今回のロビーコンサートは、8月下旬に「軽井沢国際合唱フェスティバル2016子どもユースフェスタ」に招待合唱団として出演したため、例年より1ヶ月遅れの開催となりました。
季節に合わせて秋の歌を歌ったり、軽井沢での曲を演奏してフェスティバル出演の報告をしました。 当日は約100名のお客様をお迎えし、会場の雰囲気は終始和やかで、指揮の依田浩先生のお話を交えながら、雨宮由佳先生のピアノとともに、第一部は富士川町の歌『明日を生きる』でスタート。休憩時間には保護者の手作りお菓子とお茶でティータイムをお楽しみいただきました。
第2部はゲストの川野聡子さんが登場、ユーフォニアムの紹介や楽器の重量当てクイズなどの後、ピアノ伴奏でソロ演奏を披露されました。
このように間近でこの楽器のプロ奏者の演奏を聴くことができるのは、大変貴重な機会です。響きの素晴らしさで定評のある文化ホールのロビーに、深くあたたかい音色が響きわたりました。 続いてジュニアクワイアの高学年メンバーと『Amazing Grace』、低学年メンバーも加わっての『世界がひとつになるまで』の演奏です。努力を重ね夢を叶えて、演奏家としての道を歩んでいる川野さん、子どもたちにとっても川野さんと出会い、演奏を聴き、人柄に触れたこと、また一緒に演奏できたことは素晴らしい経験でした。