「ジュニアピアノアカデミー(JPA)2015」を、2015年8月4日~6日、つま恋ミュージックガーデン(静岡県掛川市)で開催しました。
今回3回目となるジュニアピアノアカデミー(JPA)は、全国のヤマハマスタークラス ピアノ演奏研究コースの在籍生約100名の中から、参加希望者約50名に対して2度のオ―ディションを行い、その合格者12名(小学5年生~中学2年生)を対象に実施しました。
全国から選抜されたピアノ演奏研究コースの仲間が一堂に集い、参加者全員が、ラルフ・ナットケンパー氏(ハンブルグ音楽大学教授)と今峰由香氏(ミュンヘン国立音楽大学教授)によるピアノ個人レッスンを2日間集中的に受講しました。少人数グループの公開レッスンでは、演奏法のみならず、各作曲家による演奏表現の違いやイメージの持ち方などのアドバイスがあり、音楽を深く学ぶ機会となりました。また合宿2日目には、鈴木弘尚氏によるピアノ演奏講座が行われ、全員が前もって準備してきたショパンのノクターンを使用し、ペダルの使い方や楽譜のエディションによる違いなどを勉強しました。レッスン後には、普段のレッスンの指導に携わっている担当講師の先生方と教授陣により、今後のピアノ演奏指導についての議論が交わされました。
最終日には修了コンサートを実施し、一人一人が、これまでの学習成果を存分に発揮した、聴きごたえのある熱演を繰り広げました。
コンサート終演後の講評では、3人の教授陣から3日間の頑張りに対する労いの言葉が贈られ、また今後の学習に向けてのアドバイスとして、「その曲の作曲家の生涯や歴史・言語などの背景に興味を持って勉強することで、より幅が広がり音楽が豊かになる」「フレーズを歌う時には、実際に声に出して歌ってみると生きたフレーズ感につながる」「若い時に、音楽以外の色々な事にも、できるだけ興味を持ってたくさんの経験をして欲しい」などのコメントをいただき、その後全員に表彰状が授与されました。
参加した生徒からは、「30分のプログラムを用意するのは大変でしたが、自分に無かった考えがレッスンを受けるたびに生まれ、とても新鮮な気持ちで曲と向き合うことができました」「先生が積極的に質問をして下さったおかげで、曲のイメージが分かりやすくなりました」「今回教えていただいた腕や手の使い方、タッチの仕方、ぺダリングなどを生かし、これからさらに深くピアノを勉強していきたいです」などの感想が寄せられました。
なお、修了コンサートまでのレッスン状況も踏まえ、次の4名の方には金賞が授与されました。4名は、副賞として、秋に海外から先生を招聘して実施される、特別レッスンを受講する予定です。
- ・大同 理紗(小6) 大阪府在住
- ・斉藤 美羽(小6) 神奈川県在住
- ・戸澤 正宇(中1) 千葉県在住
- ・荒川 浩毅(中2) 北海道在住