
子どもからお年寄りまで幅広い層に人気のウクレレ。ヤマハ大人の音楽レッスンでも、全国で約5,000名が受講されています。2018年9月8日(土)・9日(日)の両日、首都圏を中心としたウクレレコースの生徒さんを対象とした2年に一度のイベント「UKULELE HOALOHA 2018」を、全電通ホール(東京都千代田区)で開催しました。
「Hoaloha(ホアロハ)」とは、ハワイ語で「仲間」「つながり」という意味。飲食可能なパーティースタイルで、家族や友人など「仲間たち」とゆったりくつろいだ雰囲気の中で行われたこの日のイベントには、63組、約400名が出演。おそろいのTシャツや小物、色鮮やかなアロハシャツなど、演奏だけでなく衣装でもステージを盛り上げてくれました。
約10年間、同じ仲間とレッスンを継続
魔女の宅急便のキキをイメージした黒の上下に赤いリボンで登場したのは、横浜の教室に通う「ブルーライト・ヨコーハマ」の皆さん。『やさしさに包まれたなら』などのユーミンメドレーを、弾き語りで披露しました。
もともとフラダンスをやっていて…、小学校の教育実習で使おうと思った…きっかけはさまざまですが、10年近くこのメンバーでレッスンに通い、2年に一度のイベントには今回で4回目の出演。前日のレッスンでようやく形になったそうで、演奏後は「私たち本番に強いのかも(笑)」「楽しかった~」と、にぎやか。ビールで乾杯する姿も見られ、イベントを満喫している様子でした。
たった2ヶ月でイベントに参加
テキスト収載曲『Pua Mana』の演奏を披露した皆さんの中には、ウクレレを始めてわずか2ヶ月という方も。「コードだけちょこっと練習してステージに上がりました」と、余裕の表情。始めて1年くらいという小学3年生はお父さんと出演し、「楽しかったけど少し緊張した」と照れ笑い。
「先生が基本を丁寧に教えてくれるので、しっかりついて行きたい」「年齢には勝てないけど、それにめげずに少しずつ頑張ります」「このイベントが2年に1回なので、2年後はもう少し弾ければいいな」と、皆さん目標は明確なようです。
ウクレレの魅力を伝えたい
講師暦15年の青鹿賢一先生。この日は3組12名の生徒さんが出演されており、「多少緊張はあったようですが、皆さん楽しそうに演奏されていてよかった。普段の練習通り力を発揮されていたので、安心して見ていました」と、少しホッとした様子。
普段のレッスンで心掛けているのは、「根本となる音楽的なところをわかってほしいので、楽器は使わずにリズムトレーニングをしたり歌ってみたりすることも大事だと思っています。技術的なことだけでなく、音楽そのものを楽しんでほしいです」と。また「楽器も小ぶりでどこでも手軽に楽しめるので、たくさんの方に楽しんでほしいです!」と、ウクレレの魅力について語りました。
この日のためだけに結成された講師バンド「なんちゃってハワイアンズ」
イベントのトリを飾ったのは、ウクレレ、ボーカル、ギター、ベース、ドラムによる講師演奏。バンド名の「なんちゃって」とは裏腹に、圧巻のステージを披露しました。
ウクレレの定番曲、『パイナップルマンゴー』(ダニエル・ホー)で客席を盛り上げると、一変して『夏の終りのハーモニー』(井上陽水&安全地帯)はしっとりと。続く『トレジャー』(ブルーノ・マーズ)では、「体力の限界に挑戦(!?)」とばかりにステップを踏みながらの演奏で、客席を大いに沸かせました。フラダンサーも加わりステージが一段と華やかになると、クライマックスは安室奈美恵の『Finally』をスペシャルアレンジで。最後は客席の皆さんもウクレレで参加し、『アロハ・オエ』の大合奏で終演となりました。
ハワイアンだけでなく、『上を向いて歩こう』や『サウスポー』など昭和のヒット曲から、ビートルズやABBAなどの洋楽まで、さまざまなジャンルの曲が不思議となじんでしまうウクレレ。ソロやアンサンブル、弾き語りなど、楽しみ方もさまざまです。2年後はどんな曲が、どんなアレンジで登場するのでしょう。