ヤマハ音楽教室幼児科の教材に収載されており、生徒さんも大好きな『ねこねこでんわ』を作詞作曲しているシンガーソングライターの谷山浩子さん。谷山さんは今年デビュー47年目を迎え、2019年9月11日（水）には『ねこねこでんわ』を新しく録音したバージョンも収録されるニューアルバム「花さかニャンコ」が発売されます。ニューアルバムについてのお話や制作秘話などをうかがいました。
9月に発売されるニューアルバム「花さかニャンコ」はどのような作品ですか。また聴きどころも教えてください。
ニューアルバム「花さかニャンコ」
NHKみんなのうたで今年の4月・5月に放送された『花さかニャンコ』が子どもたちにとても好評で、お父さんお母さんからも「泣いていてもニャンコを歌うと泣き止む」とか「ニャンコが流れるとテレビにかじりついて見ています」とか嬉しいメッセージをたくさんいただきました。それでこの歌をメインに、親子で聴いてもらえるようなアルバムを作ろうと思いました。
『花さかニャンコ』でご一緒した栗コーダーカルテットさんと、アルバム一枚まるごと一緒に作りました。栗コーダーさんのパワーもあって、いい感じに力の抜けた、ホッとするアルバムになったと思います。
『ねこねこでんわ』楽曲制作のきっかけを教えていただけますか。
ヤマハ音楽教室のスタッフの方からの依頼でした。ヤマハ音楽教室の教材にはそれまでにも何曲か作らせていただいたり、私の既発表曲も使っていただいていたので、さらにいい歌を作ろうとリキが入りました。
楽曲制作時のエピソードがありましたらお聞かせいただけますか。
「ねこねこでんわ」という言葉とメロディーが一緒に、ふっと浮かんできたのです。そこからは一気に流れ出すように歌詞と曲ができて、ほとんど苦労しませんでした。そういう経過をたどる歌は、あれこれ考えていじりまわした歌よりも、いい歌、みんなに愛される歌になることが多い気がします。
幼児科のレッスン風景
『ねこねこでんわ』が収載されている幼児科教材「ぷらいまりー3」
新バージョン制作時のお話もぜひお聞かせください。
『花さかニャンコ』のアルバムを作ることになった時、同じように不思議パワーを持つ猫の歌である『ねこねこでんわ』も入れねば！と真っ先に選曲しました。栗コーダーカルテットさんの基本中の基本、リコーダーだけのアレンジです。いろんな種類のリコーダーがかわいらしく『ねこねこでんわ』を盛り上げてくれています。
以前に一度、『ねこねこでんわ』のピアノ弾き語りバージョンを「タマで弾き語り」（公開録音によるレコーディングアルバム）に収録したことがありますが、実はその時、歌詞を一行抜かしてしまうという痛恨のミスをしています。そのミスをいつか取り返したいと願っていましたが、今回それも叶えることができてホッとしました。
最後に、ヤマハ音楽教室に通う子どもたちにメッセージをお願いします。
音楽は、どんな時でもあなたの味方です。心の中に音楽を持っている人は、つらい時も前を向いて歩いていけます。たくさん歌を歌って、好きな楽器を演奏して、強く優しい、すてきなおとなになってくださいね。
谷山浩子
ニューアルバム「花さかニャンコ」
2019年9月11日発売
初回盤(DVD付)：2,500円（税抜）YCCW-10365/B
通常盤：2,000円（税抜）YCCW-10366
発売元：ヤマハミュージックコミュニケーションズ
■収録曲目
01．花さかニャンコ
02．朝ごはんの歌
03．ねこねこでんわ
04．ネムルル
05．ピヨの恩返し
06．家族の風景
07．花さかニャンコ（オリジナル・カラオケ）
08．朝ごはんの歌（オリジナル・カラオケ）
09．ねこねこでんわ（オリジナル・カラオケ）
10．ネムルル（オリジナル・カラオケ）
11．ピヨの恩返し（オリジナル・カラオケ）
12．家族の風景（オリジナル・カラオケ）
※初回盤DVD収録内容
NHKみんなのうた『花さかニャンコ』アニメーション
谷山浩子さんコンサート情報 ※詳細は谷山浩子オフィシャルサイトをご覧ください
■「谷山浩子・猫森集会2019」
2019年9月14日（土）～22日（日）全7公演
こくみん共済 coop ホール（全労済ホール）／スペース・ゼロ
■「谷山浩子ソロライブツアー2019」
2019年10月13日（日）～12月21日（土）全国13会場16公演
■「谷山浩子コンサート2019」
2019年12月7日（土）江東区文化センターホール
東京生まれ、横浜育ち。1972年にシングル『銀河系はやっぱりまわってる』、アルバム「静かでいいな～谷山浩子15の世界～」をキングレコードからリリースするなど、早くからその才能を発揮する。現在までに40作品以上のオリジナルアルバムをリリース。その独自の高い音楽性は根強いファンを獲得している。
NHK「みんなのうた」「おかあさんといっしょ」やCF、また「オールナイトニッポン」をはじめとするラジオ番組のパーソナリティ、童話、エッセイ、小説の執筆など、その活動範囲はますます拡大している。
近年は、映画「ゲド戦記」の挿入歌『テルーの唄』、映画「コクリコ坂から」の劇中挿入歌の楽曲提供を担当するほか、斉藤由貴、手嶌葵、持田香織（EveryLittleThing）、声優の豊崎愛生、今井麻美、上坂すみれへの楽曲提供など作家としての活動も著しい。2017年4月にデビュー45周年を迎え、今なお全国各地で精力的にコンサートを行っている。
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