
ヤマハミュージックレッスン ゴスペルコーラスの在籍生が出演する「ゴスペルナイト2020」を、2020年2月11日(火・祝)、神奈川県民ホール 大ホール(神奈川県横浜市)で開催しました。小学生を中心としたキッズゴスペルをはじめ、200名を超える大規模なクワイヤー6組に、このイベントのために用意された特別セミナーのグループなど、総勢1,400名の在籍生が、仲間とともに日頃のレッスンの成果を発表しました。
ヤマハミュージックレッスン講師でもある、秋葉隆行さんの楽しい司会進行で、オープニングは、キッズと大人をまじえた『Amazing Grace』からスタート。黒人を奴隷として売り買いする奴隷貿易が行われていたことへの後悔の念と、神の愛に対する感謝をこめて、牧師のジョン・ニュートンが作詞したというこの曲を、最初は美しいメロディーを聴かせるようにしっとりと、そして次第にブルースのリズムに乗って生き生きと躍動感あふれる声で歌いました。
2曲目からはキッズゴスペルによるステージ。アメリカの南北戦争時代、もう戦争はいやだと黒人たちが歌った『Down By The Riverside』と、映画「天使にラブソングを」でも歌われたおなじみのゴスペルソング『Joyful,Joyful』を、かわいらしい振り付けとともに元気な声で聴かせてくれました。
続いて大人のゴルペルクワイヤー4組が出演。古くから歌われるトラディショナルな黒人霊歌からコンテンポラリーまで、幅広いゴスペルソングを3曲ずつ披露しました。各グループとも、2曲目にはゴスペルの歴史にかかわる曲を選曲。歌の前にはヤマハミュージックレッスン講師の山路唯さんによるナレーションで、その曲が生まれた時代背景が解説され、時代を追ってゴスペルの歴史をたどることができるという楽しい演出もありました。
真っ白な衣装で登場した4組目のグループは、R&Bのリズムに乗って、神への永遠の愛を歌うコンテンポラリー・ゴスペル『Love Theory』、南北戦争時代に歌われたアメリカ民謡『Battle Hymn Of The Republic』(リパブリック讃歌)、力強さにあふれた『Wash Me』を、迫力のある声で歌いました。
15分の休憩をはさんで後半は、2組のクワイヤーが登場。ピカピカのゴールドの衣装で現れたグループは、『Strength』を、片腕を振り上げながら熱唱。人種差別撤廃を求めて「ワシントン大行進」が行われた際に歌われたという、『We Shall Overcome』を美しいハーモニーで響かせ、リズムに乗って生きている喜びを全身で表しながら『Reign』を歌いました。
6組のクワイヤーの演奏が終わったあとは、これまでのグループとは別に、このイベントのために編成されたメンバーが登場。駆け足するような軽快なテンポの『In That Great Gettin’ Up Morning』とヒップホップ調のパンチが効いたパワフルな『Mighty God』の2曲を披露。
続いて、このイベントのために短期間の講座を受けたゴスペル未経験者が、人種や宗教を超えて1つになろうという意味をもつ、ラグビーワールドカップの公式ソング『Wolrd In Union』を初々しい声で歌い、初舞台を飾りました。
最後は、ヤマハミュージックレッスン講師55名が登場し、パワフルな声量とパフォーマンスで『The Best Is Yet To Come』と『Hallelujah』を歌いました。演奏が始まると、会場にいた観客や参加者たちが立ち上がり、手拍子で参加。間奏中は舞台前面で踊りだす講師もいて、心からゴスペルを楽しんでいる雰囲気が伝わってきました。そして『Oh Happy Day』を講師と会場が一体となって歌い、楽しいイベントの最後をしめくくりました。