中学生以下のピアノ学習者を対象に、ピアノを学ぶ生徒の学習と研鑽、若手ピアニスト育成の場として開催している「ヤマハジュニアピアノコンクール(YJPC)」。「グランドファイナル」上位入賞者には副賞として学習の機会が与えられます。
前回に続き、コンクールのグランドファイナルで審査員を務められたパスカル・ドゥヴァイヨン氏を講師に迎え、2018年12月26日(水)ヤマハなんばセンター(大阪府大阪市)、27日(木)ヤマハ音楽振興会本部(東京都目黒区)で、「第3回YJPCグランドファイナル」第1位から3位を受賞された9名を対象に、ピアノ特別レッスンを実施しました。
今回は、3名の方にレッスン受講後の感想をお伺いしましたので、ご紹介させていただきます。
山平爽太さん(B部門第1位)
表現豊かな話し方で、実際に見本を示しながらとてもわかりやすく教えてくださいました。
特に印象的だったのは、ピアノを「弾く」というのは「お話をする」のと同じことであり、聞いている人に向かって「はっきりと語ること」が大切だとおっしゃっていたことです。また、手や腕の使い方について時間をかけて丁寧に教えていただきました。今後は、特に小指を意識して練習していきたいと思いました。
アメリカのメジャーリーグやマイケル・ジャクソンの音楽にも興味があり、将来はメジャーリーグの始球式に出られるような有名なピアニストになりたいです。そのためにも、パスカル先生に教えてもらった「正しいがんばり」を毎日続けていきたいと思います。
五味結子さん(C部門第2位)
松岡侑さん(D部門第2位)
「第4回YJPC」のスケジュール(地区予選、エリアファイナル、グランドファイナル)がオフィシャルサイトに掲載されています。すべて公開形式で行われますので、ぜひ会場に足をお運びください。
-パスカル・ドゥヴァイヨン-
1978年のチャイコフスキー国際コンクールで、フランス人ピアニストとして過去最高位となる第2位を獲得するほか、名だたる国際コンクールで上位入賞。ピアノ協奏曲のレパートリーは50曲を超え、そのレパートリーは多彩で幅広い。これまでNHK交響楽団、ロンドンフィルハーモニックオーケストラ、パリ管弦楽団をはじめとする世界の名門オーケストラと共演を重ねるほか、室内楽においても著名演奏家と共演。近年は、夫人である村田理夏子とピアノデュオを組み、本格的に活動を開始し、すでに世界各地から招待を受けている。
これまでパリ高等音楽院教授を経て、ベルリン芸術大学教授、英国王立音楽院客員教授および準名誉会員、桐朋学園大学特任教授、Music Alp夏期国際音楽アカデミー(フランス)芸術監督を務める。核心をついた丁寧かつ熱心な指導法には定評があり、教えを乞う者が後を絶たない。