感染症拡大防止の対策が進む中、音楽教室の需要が高まっています。自宅にいる時間が増えた人が新たな趣味として楽器を始め、音楽教室のレッスンが再開したタイミングで体験レッスンを受ける人が増加しているのです。楽器を演奏することは、コロナ禍におけるストレス発散の役割も担っていると考えられます。昨年、大人のバイオリン教室が舞台となったTBS系火曜ドラマ「G線上のあなたと私」では、音楽教室での経験を通じ生徒同士で絆を深める様子が描かれ、人々の音楽教室への興味をそそりました。
では、実際のヤマハミュージックレッスンで生徒さんの生活はどのように変わったのでしょうか。今回はスガナミ楽器スガナミミュージックサロン経堂でドラムを受講中の前田さんにお話を伺いました。
グループレッスンはさまざまな考えに触れることができる
4人グループでのレッスンなんですが、みんなすごく仲がいいんです。僕が30代で、あとは高校生と40代、50代の方がいます。年齢はバラバラですが、軽い冗談も言い合う仲で、レッスンは毎回和やかな雰囲気で進んでいます。僕は楽しく練習するのに集中しているんですが、人によっては原曲を重視する人もいたり、上手くなりたいと熱心に練習する人もいます。みんなで意見を交換したりして、いろんな考えに触れられるのが楽しいですね。
以前の僕は引っ込み思案だったんですけど、苦手意識があったコミュニケーションも今では苦じゃなくなりました。こうして喋るのも苦手だったんですが、今では仕事でプレゼンをしたり、人前で話すときの緊張も減りましたね。普段からグループで演奏していることも大きいと思います。慣れもありますし、自信もつきました。
モチベーションにつながる「褒められる」レッスン
細かいアレンジやフィルなどは自分で考えて取り入れることも多いですが、先生はちょっとした工夫や成長も気づいてくださいます。毎回小さなことでも褒めてくださるので、モチベーションにつながりますね。
緊急事態宣言中はレッスンがありませんでした。発表会も中止になってしまって。でも先生が気を利かせてくださって自分でできる日々の練習課題をアドバイスしてくれたんです。何もないと練習しなくなってしまうし何をしていいかもわからなくなったと思います。でも課題があることによって、毎日ではないにせよ練習を続けることができました。心強かったですね。
レッスン再開した今後の目標・意気込みは?
いつできるようになるかはわからないけれども、次の発表会に向けて練習しています。早くみんなと演奏がしたいですね。目標があるとやりがいにもつながります。リズム楽器なので他の楽器の演奏に合わせるとより楽しいです。今まで二回、発表会には出演しているんですが、他の人の演奏に合わせて盛り上げたり強弱をつけたり、工夫をするのがとても楽しいので、またやりたいですね。