
2018年6月8日(金)公開の映画『羊と鋼の森』。ピアノ調律師が描かれたこの映画の製作に、ヤマハグループが協力しています。製作委員会の一人でもある、ヤマハ㈱ピアノ事業推進部の田所武寛さんにお話を伺いました。
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エレクトーンの講師をされていたお母さまの影響で、3歳の頃からヤマハ音楽教室の「3歳児ランド(当時)」に通われていたという田所さん。その後「幼児科」から「専門コース」へと進級されます。
グループレッスンの仲間とのつながり
当時のクラスは10人くらいのグループレッスンだったと思います。そのうち男の子が2人。とにかく仲間と一緒だったことが楽しかったですね。年1回のクラスコンサートや、グレードとか… 大変なこともあるけれど、終わった後には「ここが良かった」「あそこはダメだった…」と、ワイワイガヤガヤみんなで話しながら帰る。こういうのって他には無いんじゃないかと思います。小学生の純粋な時期に曲を創ったり、「○○くんのアンサンブルっていいよねー」とか言うのもなかなか無い。(笑)
ジュニアオリジナルコンサート(JOC)にも出ていました。でも、曲創りのセンスは無かったみたい。頭で考えるほうだったんですね、つまらない曲ばかりで…。でも、できる子の曲は情景が目に浮かぶし、アンサンブル曲もすぐ創れちゃうんですよね。当時は楽しかった思い出ばかりで、やめたいと思ったことは一度もないですね。
クラスの中の一人がヤマハ音楽教室の講師になっていまして、今でもときどき連絡を取り合っているんです。社会人になってからも当時の先生のお宅に遊びに行ったりしているんですよ。
-その後、中学校ではブラスバンドでホルンを、大学ではオーケストラを経験されたそうです。就職するにあたっては、やはり音楽関係を希望されたのでしょうか。-
人と関わる仕事を
ちょうど私の頃は就職氷河期といわれた時代で…。音楽関係には特にこだわりはありませんでした。人と接することが好きだったので、百貨店や都市開発を行っている鉄道会社、それに学生時代にマクドナルドでアルバイトをした経験もあったので、外食産業も視野に入れていました。縁あってヤマハに就職が決まったときは、音楽普及の仕事をやりたいと思っていたんですが、気がついたらどっぷりピアノの世界にはまっていました。(笑)
-最後に、映画の見どころと「ヤマハ音楽教室」の子どもたちへのメッセージをお聞きしました。-
今この時を大切に
心に傷を負った青年が、1台のピアノをきっかけに、もう一度人生を歩み始めるストーリーが描かれている場面があります。ピアノや音楽から勇気をもらう。これは、実際に多くの方が大なり小なり経験されたことがあるのではないでしょうか。音楽の素晴らしさを、いま一度実感していただける映画だと思います。それに、音と自然の映像がとても美しいです。音楽にかかわりのある人、ない人、全ての方に楽しんでいただけると思います。
学ばれている皆さまには、今、ヤマハ音楽教室に通っているこの時を、大切にしてほしいですね。そして、まわりのお友だちや先生、家族、みんなを大切に。その「全ての人とつながっている」ことを体感できるのが、ヤマハ音楽教室なんです。私も子どもの頃はわからなかったけれど、それが特別なものになる日がきっと来ますから。我々もバックアップさせていただきます。
-今春から、新たな業務にもチャレンジしているという田所さん。お客様に「これまで以上にヤマハの魅力を伝え、ヤマハのピアノをお選びいただけるよう努力したい」と、今後の目標を語りました。-
2018年6月8日(金)より公開の映画『羊と鋼の森』。コンサートホールで収録したという、日本を代表する作曲家・久石譲氏とピアニストの辻井伸行氏によるエンディングテーマ曲にも期待が高まります。ぜひ劇場に足をお運びください。
映画『羊と鋼の森』公式サイトはこちら