エレクトーン作品コンテスト2019学生のための電子オルガンによる作品コンテスト第1回 受賞作品

下 智子さん
「やさい組曲」より”かぼちゃ”
林 亜紗美さん
交響的幻想曲
石渡 裕貴さん
Ice Statue
竹蓋 彩花さん
聖光の月~blue moon~
熊谷 つぐみさん
最後のプレゼント~澄心和鏡
土屋 未来さん
金髪のジェニー

受賞者コメント

優秀賞:下 智子さん(名古屋音楽大学)

[画像]下 智子さん
部門
作曲部門
作品タイトル
「やさい組曲」より”かぼちゃ”
コメント
みんなにいじめられ仲間はずれにされる、巨大なかぼちゃ。どうして自分だけ。。。こんな思いをするなら、生まれてこなければよかった。生きる希望を失ってるかぼちゃのところへ妖精が現れ魔法をかける。変身した姿はかぼちゃの馬車。とってもワクワクしながらシンデレラを乗せ舞踏会へと向かう。しかし到着したその先に待っていたのは、な,な,なんとハロウィンパーティーだった。でも楽しくて楽しくて、生きてて良かったと初めて思う。そして魔法が解けはじめ現実へ戻っていく。以前とは違い楽しさを知ったかぼちゃは、これからも頑張って生きていこうと思った。こんなストーリーから出来上がった、メルヘンな作品です。いろんなタイプの曲を書きたいなと思っていた矢先、学校の帰りの電車の中でなぜか野菜が頭をよぎりました。きゃべつ,にんじん,だいこん,かぼちゃ,とまと。。。。組曲書いちゃえー!!序曲は調理準備の曲、そしていろんな野菜が誕生して、終曲はその野菜を使った料理曲でしょー♪とっさの思いつきでわくわくしながら始めました。まだまだ組曲もきゃべつ,なす,かぼちゃの3曲ですが、優秀賞を頂いた喜びを“だいこん”へとぶつけたいです。

優秀賞:林 亜紗美さん(札幌大谷大学)

[画像]林 亜紗美さん
部門
作曲部門
作品タイトル
交響的幻想曲
コメント
この度はこのような賞を頂けましたこと、本当に嬉しく思います。そしてこの曲を作り上げる中で、ご指導してくださいました先生をはじめ、関わってくださった多くの方に感謝申し上げます。
大学での4年間は主にクラシック曲を中心に勉強してきたので、その知識を生かし「フルオーケストラの曲を作りたい!」とただ漠然と思ったところからこの曲は始まりました。幻想曲は、「作曲者の自由な想像に基づいて創作される」と定義されていますが、それと同様にこの曲を聴いてくださる方々にも、自由に情景や物語を想像しながらお聴きいただきたいと思います。
まだまだ未熟ではありますが、今回の受賞を励みに更に精進してまいりたいと思います。本当にありがとうございました。

佳作:石渡 裕貴さん(国立音楽大学)

[画像]石渡 裕貴さん
部門
作曲部門
作品タイトル
Ice Statue
コメント
この度は、このような賞を頂く事ができ、とても嬉しく思っています。「Ice Statue」は大学2年の春に作りました。これまでの自分の作品は生楽器の音色を使ったアコースティックな作品が多かったのですが、今回初めて電子音や加工した音を多く使ったデジタルな曲に挑戦しました。「Ice Statue」とは「氷像」という意味があり、雪国の氷の精をイメージして作曲しました。最初は、なかなか思うようなサウンドにならず苦労しましたが、改良を重ねていくうちにだんだんと自分の作りたい方向へと進むことができました。曲を作る時に、自分がいつも大切にしていることは、1度聴いただけで聴いた人の印象に残るような曲を作ることです。どんなジャンルの曲を作るときも、自分のカラーを出しつつ、良いメロディー、ハーモニーを作れるように日々勉強中です。これからも、積極的に作品を作り発表していきたいです。最後にお世話になった先生方、Net投票をしてくださった皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。

佳作:竹蓋 彩花さん(国立音楽大学)

[画像]竹蓋 彩花さん
部門
作曲部門
作品タイトル
聖光の月~blue moon~
コメント
この曲「聖光の月」~blue moon~は一つのモチーフが形を変えながら繰り返し使われ構成されています。
blue moonとは季節の4回の満月のうち3回目の満月を意味します。暗闇にくっきりと浮かび上がる青い月。静寂、ざわめき、何かが起こる気配…。この光が届くすべてのものが神秘に包まれる一夜。木々の間からこぼれ落ちる青い月の光が雨露に濡れた葉に反射する。まるで光の祭典。そのおごそかできらびやかな世界観をオーケストラの編成できれいかつ壮大に表現してみました。自作曲の中でも大変気に入っています。この度はこの曲で佳作をいただくことが出来大変うれしく思っております。又、ネット投票においてもたくさんの方々に聞いていただき投票していただけたこと、とても驚いております。投票してくださった皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

Netオーディエンス賞:熊谷 つぐみさん(昭和音楽大学)

[画像]熊谷 つぐみさん
部門
作曲部門
作品タイトル
最後のプレゼント~澄心和鏡
コメント
この度、Netオーディエンス賞を受賞することができ、沢山の方に視聴・投票していただき、とても嬉しく思っています。本当にありがとうございました。この曲は、昨年最愛の祖母が亡くなり、言葉では表現しきれなかったので、今私が想いを伝えることができる「エレクトーン」を使って作曲した作品です。祖母は今、人生とは何か、本当の答えを知ったと思います。私には当然まだ、わかりません。しかし長い間、祖母が生きてきて見えた世界があると思います。もちろん、困難と苦労の日々もあったことでしょう。幼少期に過ごした野山の多い土地で生涯にわたり交流のある友人と出会い、その後祖父に出会い、最近では東日本大震災も経験しました。東京で過ごす私のことを常日頃から気にかけてくれ、いつも「がんばりなさいよ」と応援してくれました。この曲のメロディーは、下がることなく常に上へ上へと上行しています。振り返ることなく、天国まで昇ってほしい気持ちを込めて作曲しました。イントロとエンディングでは、野山をイメージした川のせせらぎや小鳥の鳴き声も入っています。私から祖母への最後のプレゼントとして、「最後のプレゼント~澄心和鏡(戒名)」と題名をつけました。

Netオーディエンス賞:土屋 未来さん(愛知県立芸術大学)

[画像]土屋 未来さん
部門
編曲部門
作品タイトル
金髪のジェニー
コメント
Netオーディエンス賞をいただき、とても嬉しく思っております。 この「金髪のジェニー」という曲はアメリカの音楽家フォスターが1854年に作曲したアメリカ歌曲です。今回、この明るくのどかな曲をフランスの作曲家サティの曲のような不思議な雰囲気に仕上げました。編曲の魅力の一つは同じ曲でも編曲次第で全く違う曲にきこえてしまう、というところにあると思います。「金髪のジェニー」の新たな一面を皆様に見せることができたら嬉しいです。 これからもエレクトーンの魅力をたくさん引き出していきたいと思っています。