エレクトーン作品コンテスト2019学生のための電子オルガンによる作品コンテスト第4回 受賞作品

佐久間 志帆さん
innermost spirits
中村 里沙さん
Space Scope
飯田 優海さん
Dixie Land
小林 恒介さん
未定因数
佐々木 毬奈さん
Honeydew Rain
田邊 優子さん
ピアノソナタ「悲愴」より 第2楽章

受賞者コメント

優秀賞:佐久間 志帆さん(岐阜県立加茂高等学校)

[画像]佐久間 志帆さん
部門
作曲部門
作品タイトル
innermost spirits
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この度はこのような素晴らしい賞をいただき、大変嬉しく光栄に思います。
この曲は、私自身の心を映し出す鏡、というコンセプトで作曲した曲です。二つのモチーフを中心に展開させながら、曲調をつぎつぎに変化させ、様々な私の感情を表現しました。
この曲を作曲している途中には、曲が進まない不安に押しつぶされそうになったり、勉強との両立で大変なときもありました。しかし、エレクトーンが大好き!作曲が大好き!という気持ちと周りの方々の応援や支えが、諦めずに最後まで曲を完成させる大きな力になりました。おかげで、私が今もっている最大限の力を結集させることができました。
この賞をいただけたことを自信にしてこれからも努力を重ね、夢に向かってまっすぐ突き進みたいと思います。
最後になりましたが、審査してくださった審査員の皆様、いつもご指導してくださる先生方、私を支え応援してくれる家族、友達、すべての方に感謝申し上げます。ありがとうございました。

優秀賞:中村 里沙さん(ヤマハ音楽院 大阪校)

[画像]中村 里沙さん
部門
作曲部門
作品タイトル
Space Scope
コメント
この度は このような賞をいただくことができ、大変嬉しく思っております。
この曲は「人工衛星から見た宇宙」をテーマに、神秘的な光やぶつかり合う隕石、果てしなく広がる無重力の空間などをイメージして作りました。 一人寂しげに宇宙を旅する人口衛星。その目には一体何が映るのか…。遥か彼方の宇宙で繰り広げられる壮大なストーリーを想像していただけたら嬉しいです。
今回の結果を励みに、これからも「心に残る作品」を作れるよう、努力していきたいと思います。
最後になりましたが、ご指導してくださった先生方をはじめ、応援してくださった全ての方々に、この場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。

優秀賞:飯田 優海さん(国立音楽大学)

[画像]飯田 優海さん
部門
編曲部門
作品タイトル
Dixie Land
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大好きなジャズ、クラシックの両方の要素を取り入れてアレンジできたら、と思いディキシーランドを選曲し、ミュージカルの序曲風にアレンジしました。ところどころに他のアメリカ民謡も取り入れてみました。
苦労した部分もありましたが、アレンジしている時間はとても楽しかったです。
この作品コンテストに応募できるのは今年が最後だったので、今回優秀賞をいただくことができ、本当に嬉しく思います。
ご指導いただいた先生にこの場をお借りして心より感謝申し上げます。
私はこの春より指導者となります。これからも作編曲やエレクトーンの勉強を重ね、精進していきたいと思います。

佳作:小林 恒介さん(くらしき作陽大学)

[画像]小林 恒介さん
部門
作曲部門
作品タイトル
未定因数
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この度は、素晴らしい賞をいただき、大変嬉しく思っております。
この曲は、「drummer」の立場になって作った曲です。エレクトーンは打ち込みでリズムを鳴らすので、機械的なドラムの演奏になってしまう気がしました。そこで、リズムを極端に変拍子「13/16,19/16拍子」にすることで、実際にドラマーが叩いているようなグルーヴが出るのではないだろうかと思い作りました。
中盤のところでは、実際に叩く「間」や「呼吸感」、「リアルなタッチ」が欲しいと思い、フリーハンドで打ち込みをしました。曲を作る時にテンポの計算をしながら作ったことから、数学的な曲名にしたいと思い、答えが定かではないと言う意味を込めて、「未定因数」としました。
大学生活の中で多くの人と音楽を作り上げて来たことで、エレクトーンの演奏面以外のところにも目が向くようになりました。それが、今回の曲に繋がったと思います。
最後になりましたが、この曲を作るにあたってお世話になりました先生方や友人に、感謝を申し上げます。ありがとうございました。

佳作:佐々木 毬奈さん(国立音楽大学)

[画像]佐々木 毬奈さん
部門
作曲部門
作品タイトル
Honeydew Rain
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この度はこのような賞をいただく事ができ、嬉しく思っています。
今回応募した オリジナル曲「Honeydew Rain」という曲のタイトルは「甘露の雨」という意味です。
約2500年前、ルンビニーの花園でお釈迦さまが誕生されたときのお話を、学校の宗教の授業で知り、素敵だな!と思っていました。
天がお釈迦さまの誕生を喜ばれ、天から甘くて清らかな、天の神々の滋味とされる「甘露の雨」を降らせ、その雨で誕生したばかりのお釈迦様が産湯を使った、という伝説にヒントを得て、自分なりのイメージを膨らませて作曲しました。
7拍子のモノクロな部分と、3拍子のメロディアスな部分、それぞれの色味の違いを感じていただけたらと思います。
これからも音楽という言語で繋がれるような、心に響く作品を創ったり演奏が出来るよう、精進して行きたいです。
最後にお聴きくださった皆さま、お世話になった皆さまに感謝を申し上げます。ありがとうございました。

佳作:田邊 優子さん(相愛大学)

[画像]田邊 優子さん
部門
編曲部門
作品タイトル
ピアノソナタ「悲愴」より 第2楽章
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この度は、素晴らしい賞をいただく事ができ、大変嬉しく思っております。
今回は編曲部門に応募させていただきました。
課題を編曲するにあたって、その曲がもつ魅力を最大限に生かし、また時代と共に進化してきたエレクトーンの音色をあえて限定する事により、シンプルにかつダイレクトに伝えられる編曲にしました。
-ピアノソナタ「悲愴」より第2楽章- は、多くの言葉がいらないほど、愛されている楽曲です。
これまでの私は、編曲=加えるというイメージで捉えていました。しかし今回は、必要不可欠なものは何かということを頭に置きながら、自分自身の色も大切にしつつ、編曲をさせていただくという思いで進めていきました。
その中で新たな発見や、音楽を寝かす時間が如何に大切かということを再確認することができました。
大学に進学して、より多くの出会いがありました。ここからは今まで勉強してきたことが生かせるよう、またこれまで以上に音楽と向き合い、広い視野で感じることができるよう、常にアンテナを立てて歩んでいきたいなと思います。
最後になりましたが、お世話になった先生方、全ての皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。