2016年4月21日(木)ヤマハ音楽振興会本部(東京都目黒区)にて、ヤマハ音楽支援制度2016年度「音楽奨学支援」「留学奨学支援」対象者への認定証授与式を行いました。
今回奨学生に選ばれたのは「音楽奨学支援」(将来音楽分野で活躍が期待できる若手音楽家への支援)が8名、「留学奨学支援」(海外の教育機関に留学し、演奏家・作曲家を目指す人への支援)が4名の計12名。対象者には最長3年間にわたって、学習および留学のための奨学金が支給されます。
授与式では、まずヤマハ音楽振興会理事長・中田卓也が「今回の支援が、対象者のみなさまが描く夢の一助となることを心より望んでおります。また、みなさまの人生の大切な時期に支援をさせていただけることを大変うれしく思います」とお祝いの言葉を述べた後、一人ひとりに認定証を授与。
続いて各対象者が奨学生に選ばれた喜びや今後の抱負について語り、和やかなムードの中、式は閉会となりました。
音楽奨学支援
横井 綾太さん
17歳/福岡県出身/福原学園自由が丘高校3年/専攻:ピアノ
今年は、小学6年生の頃から続けてきたチャリティー・コンサートや地域の小学校訪問コンサートに加え、今の恩師である関本昌平先生プロデュースのコンサートにも出演させていただきます。またコンクールや数々の舞台にも挑戦していきたいと考えています。今、この場に立っていられるのは、決して僕の力だけではありません。僕のまわりにいる方々のおかげだと、本当に感謝しています。ありがとうございました。
橋本 愛海さん
20歳/神奈川県出身/上野学園大学3年/専攻:ピアノ
私は、音楽は人の心を支えたり、幸せや元気を与える力を持っている素晴らしい芸術だと思います。私自身、今まで音楽に何度も救われてきました。ですので、今度は私が演奏を通して音楽の素晴らしさを1人でも多くの方に伝えていきたいと考えています。そのために、コンクールやマスタークラス、セミナーなどに積極的に参加し、多くの経験を積みながら音楽を追究していきたいです。そして、支えてくださっている方々への感謝の気持ちを忘れず、日々真摯に音楽と向き合い、人の心に寄り添う演奏家になりたいと思います。
坂牧 春佳さん
20歳/千葉県出身/東京藝術大学3年/専攻:ピアノ
私は日々音楽と向き合う中で、自分が芸術を学ぶ意味を考えています。それは、たくさんの芸術作品や演奏にふれたり、人々との交流や学びという経験の中でこそ見つけられるものだと思います。今回奨学生に選んでいただいたことによって、勉強や経験の幅が格段に広がることを心から感謝しています。このご支援を活かし、海外での勉強や演奏の機会を増やし、今まで以上に充実した勉強をしたいと思います。そして、ピアノという楽器を奏でる喜びとしっかりとした意志を持って、多くの方々に音楽を届けられる奏者を目指して精進します。
前田 妃奈さん
13歳/大阪府出身/豊中市立第一中学2年/専攻:ヴァイオリン
この度は、奨学生に採用していただきありがとうございます。4歳でヴァイオリンを始め、今までたくさんの方々と出会い、支えられ、音楽を楽しみ、勉強することができています。私の目指す音楽は、聴いて下さる方々と、曲から浮かぶ風景や楽しさ、嬉しさや悲しみを共有できる音楽です。そのために、これからも周りの方々や音楽に向き合える環境への感謝の気持ちを忘れず、たくさんの経験を積み、自分自身また自分の音楽をより一層豊かなものにできるよう頑張ります。
(授与式は欠席)
巽 千夏さん
13歳/三重県出身/三重大学附属中学2年/専攻:ヴァイオリン
今回奨学生に選んでいただけたこと、とてもうれしく感謝しています。この奨学金を活かして、これから東京までレッスンに通うことになりました。また、マスタークラスやアカデミーなどにも積極的に参加し、より深い表現方法を学んで、自分の感じた音楽を自由に表現できるようになりたいと思います。そして将来は、これまでの経験を活かして、聴いてくださる方に感動してもらえるような、そんな音楽家を目指したいです。
中村 友希乃さん
20歳/兵庫県出身/東京藝術大学3年/専攻:ヴァイオリン
この度は、奨学生に選出していただきありがとうございます。私がヴァイオリンを始めたきっかけは、両親が演奏している姿を見て、音楽の持つ不思議な力に好奇心を持ったことからでした。歳を重ねるごとに、追求しても追求しても終わりの見えない音楽というものに満足することが出来ず、また成長するたびに演奏のスタイルも変わっていき、これから自分と音楽とヴァイオリンとどう向き合っていけばよいのかと悩んだ時期もありました。今もなお、どう成長していけばよいかといつも考えています。今までより、より自由に勉強する事の出来る機会をいただける事、とてもありがたく感じています。今後もたくさんの方に感謝し、色々な事に挑戦して、経験を積みたいと思います。
石原 怜奈さん
19歳/東京都出身/東京藝術大学2年/専攻:フルート
私は将来、特にオペラの伴奏をするオーケストラの団員になりたいと思います。そのためにはまずレパートリーを増やすことが重要なので、今年はたくさんの曲数をこなすことを目標としています。そしてレパートリーを増やしていくことにともなって、勉強した曲を披露したり、また興味のある室内楽アンサンブルでの演奏機会もいただけるよう頑張ります。奨学生として日々努力を重ね、日本だけでなく海外でも通用するような音楽家になりたいと考えています。