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子育て・教育
ON-KEN SCOPEでは近年幼児教育のキーワードとなっている「非認知能力」について様々な専門家にお話をうかがっています。今回は幼児教育における非認知能力の育成についての取り組み、特に領域「表現」と音・音楽との関わりについて、浜口順子先生(お茶の水女子大学教授)にうかがいました。連載第1回目は幼児教育で非認知能力が注目されている理由と、その育成方法、そして非認知能力を育成することのメリットなどについてお話しいただきました。
連載
浜口順子先生に聞く 幼児教育の領域「表現」と非認知能力との関係

非認知能力と「心情・意欲・態度」

いまなぜ「非認知能力」が話題なのか

浜口先生はなぜ今「非認知能力」が話題を集めているとお考えですか。

 

――日本ではここ10年位でしょうか、「非認知能力」という言葉が幼児教育の世界でよく論議されるようになりました。また保育現場でも非認知能力という言葉をよく使うようになっています。

取材はオンラインで行いました

非認知能力という言葉は、2000年にノーベル経済学賞を受賞した経済学者ジェームズ・ヘックマンという人が、教育予算を中等教育や大学などに充てるよりも幼児教育にかけた方が社会的に「成功」する大人を増やすのに効果的だという説を発表し、その中で幼児期の非認知能力の育成にもっと注目すべきだと言ったことがきかっけになっています。その理論の根拠になったのはアメリカの貧困家庭の幼児を対象にした実験で、幼児期に園や家庭で良質の教育が受けられるように介入された子どもと、そうでない子どもたちのその後を追跡した結果、成人になったときに大きな差が出たというものです。

非認知能力とは、いわゆるIQなどで測られる「認知能力」以外の能力で、身体も心も健康で、根気強く、注意力があり、意欲や自信に満ちているような人の持っている資質のことです。一般的には比較的軽く見られてきた部分もあると思いますが、幼児教育の意義が改めて認識されるためにはいい流れなのかもしれないと思っています。

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