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子育て・教育
近年幼児教育のキーワードとなっている「非認知能力」についてさまざまな専門家の先生方にお話をうかがう「非認知能力と音楽」シリーズ。最終回となる本連載では、上智大学名誉教授の荻野美佐子先生に幼少期における非認知能力を育成するための環境づくりなどについて語っていただきました。第1回は非認知能力と認知能力との関係、そして自尊心や自己肯定感を育むために必要なことについてのお話です。
連載
荻野美佐子先生に聞く 非認知能力を育む環境とは

「失敗」から学べることの重要性

現代における非認知能力の重要性

近年、教育の現場で「非認知能力」という言葉をよく耳にするようになりました。非認知能力の重要性について、荻野先生はどのようにお考えでしょうか。

 

――ご指摘のとおり、2000年代に入ってから「非認知能力」という言葉がクローズアップされるようになっています。「認知」とは、外界を捉える知的な営みを指す言葉であり、「知能」や「思考」あるいは「知的な能力」とほぼ同義です。こうした能力については、課題などの中で捉えやすい能力とそうでないものがあり、これまで捉えやすい能力しかうまく捉えられていないことが大きな限界と考えられました。つまり測りやすい能力だけを捉えて話をしていたに過ぎない、という反省です。

 

たとえば、どのくらいの知識を持っているか、言葉を理解する力はどうなのか、図形的な処理の力は、といった認知的な能力は捉えやすいもので、課題に正しく答えたかどうかで判断することができます。しかし、学ぶ力、学習意欲、好奇心、集中力、持続力、そしてコミュニケーション力、さらには創造性といったものは、発達において非常に重要でありながら定量的な測定が難しいため、今まで漠然と「これらは大事な力です」としか言ってきませんでした

インタビューはオンラインで行いました

このようなこれまできちんと捉えてこなかった重要な力に焦点を当て、それをどのように育てるのかを考えるべきとの意識が強くなっていると言えます。OECDにおける児童の学習到達度調査(2015)でも、基礎的な認知能力や獲得した知識だけではなく、社会情動的スキルとしての非認知能力が取り上げられています。ここでは、目標の達成や他者との協働、情動の制御あるいは創造性などの重要性がクローズアップされています。

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認知能力と非認知能力は相互補完するもの

自尊心、自己肯定感を育むには

失敗から学べることの大切さ

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