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子育て・教育
荻野美佐子先生(上智大学名誉教授)の連載では、幼少期の非認知能力の育成について語っていただいています。第1回では、認知能力と非認知能力は相互補完するものであり、子どもの成長欲求が育まれるよう大人が支援することが大切であるというお話でした。第2回は幼児期に非認知能力を育むことの重要性、そして非認知能力を育むための環境や素地づくりについてうかがいます。
連載
荻野美佐子先生に聞く 非認知能力を育む環境とは

非認知能力を育む土壌は「信頼関係」

幼児期における非認知能力の重要性

荻野先生は、乳幼児あるいは幼児期において非認知能力を育成することが、その後の成長にどんな影響があるとお考えですか。

 

――文部科学省は「生きる力」という言葉を使っていますが、今の社会で自分らしく生きていくためには、非認知能力を高めることが必要だと思います。それは生まれたばかりの赤ちゃんや幼児期に限らず、大人になっても同じであり、人生のどの時期においても常に非認知能力を育成することは大切です。

 

ただ認知能力と非認知能力はある程度相関して、補い合って高まる部分がありますから、幼児期など発達の初期において認知能力が育っていく土台としての非認知能力を育成しておくことは非常に重要だと思います。認知能力を獲得する過程において、その基盤になる素地が非認知能力であり、それがどのように獲得できているかが、その後の成長に大きく関わってくると考えています。

 

非認知能力を育む環境、素地

非認知能力を育成するためにはどんな環境、どんな素地が必要なのでしょうか。

 

――非認知能力を醸成する重要な要素の一つは信頼関係だと思います。「失敗から学ぶ」という話をしましたが、安心して失敗できる人間関係が必要だと思います。親子関係について「アタッチメント(愛着)」という概念があります。特定の他者との絆が安心、安全のエネルギーを備給する基地として機能すると考えるものです。

写真提供:PIXTA

外界の探索に出るには、セキュア・ベース(安全基地:secure base)で安心のエネルギーを得ることが必要です。それによって外界の困難に立ち向かったり、未知の世界を探求したりすることができます。そうした活動をすることによってエネルギーが消耗されると不安が大きくなり、基地に戻って安心のエネルギーを備給することが必要になってきます。

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