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近年、予測不可能な時代の特徴は、ビジネスの世界で「VUCA(ブーカ)」と表されてきました。「VUCA」は、「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字を取ってつくられた言葉です。世界的に新型コロナウィルスの脅威にさらされた2020年。まさに予測できない激動の現代において、新しい学習指導要領には「生きる力 学びの、その先へ」が掲げられています。時代とともに子育てや教育も変わっていく――しかし、本当に子どもにとって必要な力とは何でしょうか? それはどんな環境で、どんな働きかけによって育まれるものなのでしょう? 子どもの発達に関するキーワードについて、発達心理学・感情心理学がご専門の遠藤利彦先生(東京大学教授)に伺います。
連載
もっと知りたい!子どもの発達に関するキーワード 遠藤利彦先生に聞く「非認知能力」

「非認知能力」とは?

「非認知能力」「非認知スキル」という言葉

取材はオンラインで行いました

今日、幼児教育などの分野で特に注目されるようになった「非認知能力」。「能力」という言葉を含むものの、いったい何ができる力のことなのでしょう。そもそも、この言葉は何を意味するのでしょうか?

 

――「非認知能力」や「非認知スキル」という言葉には、認知に「非」という文字が付いています。そのまま字義通りに受け取るならば、「認知ではない心の力」ということになりますね。

ただ、本当はその言い方は必ずしも適切ではありません。現実的に非認知能力の具体的な中身の中には、むしろ認知的な能力と呼んだ方がいいようなものも含まれています。例えば人の心に関する理解は、実は心に関する認知的な能力とも言えるものです。あるいは、人と人とが仲が良いまたは悪いといったような、どういう関係性をもっているかということに関しても、人間関係に関する認知能力ということになります。心に関する認知能力や人間関係に関する認知能力などは、一般的に非認知と呼ばれている心の力の中でかなり中核的なものだったりするのです。

 

これらのことを踏まえると、「非認知能力=認知ではない心の力」と総称してしまうというのは若干言葉としては乱暴で、心理学の専門家であればこの用法でこの言葉をあまり好んで使わないという実情があるような気がします。ただ、幼児教育や保育の分野などではこの言葉が既に浸透してきているというのが実情ですので、非認知という言葉を使い続けている人が比較的多いのかなと個人的には思います。

 

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