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学び・教養
この連載では、音楽研究に携わる研究者の先生にご自分の専門の面白さについて思う存分に語っていただきます。今回は音楽心理学を研究されている駒沢女子大学人文学部心理学科准教授・丸山慎先生にお話を伺いました。(聞き手:藤村美千穂)
連載
音楽研究って面白い!-音楽心理学・丸山慎先生-

専門を決めるまでの長い長い道のり

外側からのアプローチを知る

――丸山先生は、「赤ちゃんがどのように音や音楽の世界に入っていくか」について研究されています。どんな経緯でご自分の専門に辿り着かれたのでしょうか。

実は最初に関心を持っていたのは、赤ちゃんではなくて演奏家の方々のスキルについてでした。

 

私は子どもの頃からバイオリンを習っていましたが、進路の話をした際に、演奏家を目指すならもっと厳しい環境でレッスンを受けなければダメだと言われました。そこで、ある先生に試しに演奏を見てもらうことになったんです。そうしたら、楽器を構えただけでその先生が溜息をついちゃって……。

その後、楽器を置いて部屋を歩かされ、「あなたね、歩き方はそんなに悪くないのになぜ楽器を構えるとダメなのかしら」、「普段の行動の延長に楽器がスッと入ってくるような身体でなかったら、心地良い音って出せないと思わない?」とおっしゃったんです。

その頃の私は“心の中”にある音をどう響かせるかが演奏能力の鍵だと思っていましたが、この先生に言われたのは“身体の動き”という真逆のことだったのです。当時は先生のこの言葉の意味がよくわからず、後々の自分の道を左右するきっかけになるとは思いもよりませんでした。

 

不思議なことに、今でもその先生のCDに耳を傾けると、教わった身体の動きやそこから生まれる微細な感覚が自分の身体に鮮明に蘇ってきます。身体が音楽にとって本質的だというのは、私には疑いようのないことなんです。

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指揮者=演奏者

人の原点へ遡る

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