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子育て・教育
荒牧美佐子先生(目白大学准教授)の連載では、「社会情動的スキル」がキーワードになっています。第1回では、非認知的スキルと社会情動的スキルのどちらも調査や研究者によって注目する力や取り上げる側面に違いがあること、OECD(経済協力開発機構)が定義した社会情動的スキルは生産性、測定可能性、可鍛性の3つの性質があるというお話でした。ポイントは、測定ができる、そして生まれながら決まっているのではなく環境の変化や投資によって変わっていく力だということです。第2回では、そうしたスキルがどのような環境で、どのように育つのかを伺います。
連載
荒牧美佐子先生に聞く「社会情動的スキル」

幼児期は未来を生き抜く力の土台をつくる時期

社会情動的スキルは多面的

連載第1回で社会情動的スキルの定義と特徴についてお話がありました。社会情動的スキルが生まれつき確定している能力ではなく、環境や投資で変わっていくものだとすれば、どうすれば育んでいくことができるのかがやはり気になります。

 

――幼児期においては本人のやる気を育てていくところがスタートになりますが、その前提となる部分も押さえていただきたいと思います。

 

まず、社会情動的スキルは多面的だということです。OECDの定義した社会情動的スキルのレポートを詳しくご覧いただくと、それがいくつかの能力から構成されると整理されています。それらの中で、例えば将来の所得に関わってくる力と、将来の精神的あるいは身体的な健康につながる力には微妙な違いがみられます。粘り強さや好奇心などさまざまな能力があり、何が発達すると何に結実するのかは多様なつながりがあるということです。

 

これは心理学で有名な「ビッグ・ファイブ」という理論とも当てはまります。心理学では人の性格や気質などを包括する概念を「パーソナリティ」といいますが、それを5つの因子(外向性、協調性、勤勉性、情緒安定性または神経症的傾向、経験への開放性)で捉えるモデルです。例えば開放性のスコアが高い人は、創造的で好奇心豊かな一方、刺激がないと物事が続かないとされています。勤勉性のスコアが高い人は目標に向かって意思が強いなどとされていますが、この2つの分野のスキルは、勉強面でよい成績をとることと相関がある、つまり、認知的なスキルとも関連があると言われています。

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