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子育て・教育
幼児教育の専門家である岩立先生に最新の教育の動向を伺うシリーズの第2回。第1回では、幼児教育関連三法(『保育所保育指針』『幼稚園教育要領』『幼保連携型認定こども園・保育要領』)には5つの領域があること、今日幼児教育において育みたい資質・能力は「知識・技能の基礎」「思考力・判断力・表現力等の基礎」「学びに向かう力・人間性等」の3つに整理されることがポイントでした。これらの力の中でも、特に「学びに向かう力・人間性等」はいわゆる非認知能力と関連が深いといいます。
連載
岩立京子先生に聞く、これからの幼児教育

認知と非認知の連動

日本で大切にされてきた「学びに向かう力・人間性」

第1回の連載で、日本の教育では特に「学びに向かう力・人間性等」は昔から大事にされてきたとのお話でした。これは日本独自の傾向だったのでしょうか。

 

――まず、幼児教育関連三法令でいう「学びに向かう力・人間性等」の部分は今日「非認知能力」と呼ばれている力と言えます。非認知能力は経済学者ジェームズ・ヘックマン氏の研究で使われた言葉で、発達心理学では社会情動的な発達と言われてきたものです。日本の幼児教育では、「心情・意欲・態度」などと言い表してきました。これらは大体同じ意味で用いられています。

 

非認知能力は、IQ(知能指数)テストなどでは測ることのできないような力をすべて包含しています。非常に広い訳ですね。例えば自分の目標のために我慢してがんばる力や感情のコントロール、他者と協同する力なども入ってきます。こうした力は日本が幼児教育で大事にしてきたものである一方、欧米の教育ではむしろ非常に知的なもの、認知的なものが重視されてきました。欧米の場合、その反省に立って今では非認知の重要性が認識されています。

写真提供:PIXTA

ただ、今日の日本では国が推進していこうとしている教育と、それに親の期待が逆行するという難しいことが起きています。国としては社会情動的スキルや非認知の部分を幼児教育では一貫して大切にしようとしていますが、親は、社会的成功に向けて子どもに早くから知的な学習、知識や技能の獲得が必要だと考える傾向があります。運動系と知的な学習系のおけいこに通わせるというように、少しずつ考え方が変わってきてはいるものの、知的なものへの関心は高いですね。

 

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