ずっと、音楽と一緒に。 ON-KEN SCOPE

ON-KEN SCOPE とは?

ずっと、音楽と一緒に。
ON-KEN SCOPE
  1. ホーム
  2. 子育て・教育
  3. 非認知能力と音楽
  4. 乳幼児の「遊び」は「学び」
子育て・教育
遠藤利彦先生(東京大学教授)のシリーズでは、第1回から前回の第3回にかけて「非認知能力」とは何か、「非認知能力」が広まった背景と今日注目される理由、そして子どもが「非認知」と呼ばれる力を身に付けるには「アタッチメント」が不可欠だというお話を伺ってきました。今回は最終回。乳幼児の発達における「遊び」のもつ重要な役割とは……?
連載
もっと知りたい!子どもの発達に関するキーワード 遠藤利彦先生に聞く「非認知能力」

乳幼児の「遊び」は「学び」

孤独な科学者としての遊び

第3回ではアタッチメントの話題と関連して、子どもが親とのコミュニケーションの中でたくさんのことを学んでいるというお話がありました。遠藤先生によると、自発的な遊びこそが子どもの真の学びだといいます。

 

――子どもの遊びにはさまざまな形態があります。ただ、これは私だけの分け方かもしれないんですが、遊びを2つに大別すると1つは孤独な科学者としての遊び・学びというものです。孤独とは、黙々と一人で何かに夢中になって遊ぶという経験です。そして科学者とは仮説を立てて実験をするプロフェッショナルのことですね。

写真提供:PIXTA

遊びと科学者というイメージは少しかけ離れているように見えるかもしれませんが、子どもにとってはすべてが興味、好奇心の対象になります。これって何だろう、どうやったら動かせるんだろう、そういうことを子どもはずっと考え続けています。更に、こうしたら動かせるかもしれないという仮説を子どもなりに立て、実際に試してみます。その実験が成功したら、自分の思い通りに物事が叶ったという達成感が生まれます。達成感は喜びです。この達成感がもっとやってみたいという気持ちにつながります。

しかし実験はいつも上手くいくとは限りません。例えば積み木で、子どもはもっと高く積み上げられると予想したのに倒れてしまったとしましょう。そのときは、倒れた原因について積み木の形状などから仮説を立て直してまた実験します。一人遊びに夢中になっているとき、子どもは正に科学者のように頭をフル回転させています。自分自身でしっかりと考え抜く力というものはそこで備わっていきます。何かができるという、目に見える結果が出ることよりも、子どもが頭を使って考える経験そのものを我々大人は重視すべきだと思います。

 

もっと読む

社交的な法律家としての遊び

遊びと非認知能力

子どもの「夢中」を引き出すには

音楽と非認知能力

◇プロフィール

今後より一層内容の充実を図るため皆さまからのご意見・ご要望をお聞かせいただきたく、アンケートへのご協力をお願い申し上げます。(全12項目)
この記事をどのようにして見つけましたか?※必須

入力枠

この記事についての印象をお聞かせください。※必須
この記事の文字量はいかがでしたか?※必須
この記事は役に立ちましたか?※必須
この記事がご自身にとって何に役立つと思われますか?(複数回答可)※必須

入力枠

このサイトには何回訪問されましたか?
このサイトのご利用頻度をお聞かせください。
あなたの職業をお聞かせください。※必須

入力枠

あなたの年代をお聞かせください。
あなたの性別をお聞かせください。
興味をお持ちのテーマをお聞かせください。(複数回答可)

入力枠

この記事についてのご感想やご意見などご自由にお書きください。
ページトップへ