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学び・教養
乳幼児の音声発達を研究されている麦谷綾子先生に、ご自分の研究活動についてのお話を伺っています。第2回では、これまで携わってこられた研究から、子どもの言語や音楽面での発達について語っていただきます。(聞き手:藤村美千穂)
連載
音楽研究って面白い!-乳幼児の音声発達・麦谷綾子先生-

研究から見えてきたもの

言語や音楽への感受性は生まれつきのもの?

――前回、音声と音楽の繋がりというお話を伺いましたが、さらに詳しく伺っていきたいです。以前のONKEN-SCOPEの麦谷先生の連載「ことばの中に潜む音楽的要素」に「オノマトペ」を扱った記事がありましたね。(→「オノマトペ・音象徴・共感覚の不思議」)音の響きのイメージが赤ちゃんの間でも共通しているというお話が印象的でした。

写真提供:PIXTA

特定の音が特定の概念やイメージと結びついて知覚される現象を「音象徴」と呼びますが、これは赤ちゃんの頃から備わっていることがわかっています。音楽を楽しむにしても言葉を獲得するにしても、前提となる知識や共感覚的な部分が子供には備わっていて、そこから世界を構築していくという過程があります。だから皆同じように大体同じものを楽しめるということです。

――言語や音楽に対する子どもの感受性は、生まれつき備わっているということですね。

 

そもそも「言語」とか「音楽」の中での切り出し方は大人が勝手に線引きしているものなので、「音楽って何ですか」と改めて聞かれたらとても難しい。例えば虫の音だって音楽と言えば音楽ですよね。

言語も同様で、情報伝達という意味合いは大きくてやっぱり各単語の意味を理解しなければいけないのは事実ですが、その意味の理解も前提として自分の見ている世界や経験を相手も共通で持っているからこそできるわけですよね。そこで共通性がなければ、意味を取る事ができない。そのような共通性に関する理解というのは、生まれ持ったものと断言はできないですけれど、少なくともかなり幼い頃から自然に持っているんじゃないかと思います。

 

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